新日本プロレス13日の両国国技館大会で行われたIWGP GLOBALヘビー級選手権は、挑戦者の辻陽太(32)がゲイブ・キッドを撃破し、第6代王者に輝いた。

 両者は今年だけで2度GLOBAL王座戦で激突し、辻の1敗1分け。6月大阪城大会でゲイブにベルトを奪われた辻にとって、絶対に負けられないリベンジマッチとなった。

 ヤングライオン時代から切磋琢磨してきたライバル対決は、20分超の激闘となった。コーナー最上段からゲレーロスぺシャルを決めた辻だったが、ジーンブラスターはパイルドライバーで切り返される。さらにレッグトラップパイルドライバーでマットに突き刺された。

 それでもこれをカウント2で返すと、ヘッドバットの打ち合いから激しい打撃戦を繰り広げる。ラリアートを回避してのジーンブラスターはカウント1で返されたものの、追撃のジーンブラスターを発射。そのまま逆エビ固めに捕獲し、ギブアップを奪ってみせた。

デビッド・フィンレーとも握手する辻陽太(中央左)
デビッド・フィンレーとも握手する辻陽太(中央左)

 試合後のリング上では衝撃の光景が繰り広げられた。辻とゲイブが座礼をかわすと、握手と抱擁で健闘を称え合う。さらに辻が属する「無所属」のとゲイブが属する「バレットクラブ・ウォー・ドッグス(WD)」のメンバーも登場。辻がWDのリーダーのデビッド・フィンレーと握手をかわしたのを皮切りに、これまで抗争を繰り広げていた両ユニットのメンバーが続々と手を握り合い和解というまさかの展開となった。

 辻は「フィンレー、ゲイブ、そしてWDのメンバー、この1か月間ありがとうな。お前らのおかげで俺はさらにレベルアップすることができた。感謝しているよ。これでアンタらとの戦いも一区切りだ。お互い削り合うのはもうやめにしよう」とWDと休戦し、協力関係を築くことを宣言した。

 さらには「棚橋(弘至)社長、いまさらだが、あんたがいなければ、俺はこの世界にいなかった。これが俺があんたにできる俺なりの恩返しの形だ。やろうぜ、IWGP」と、初防衛戦の相手に来年1月4日東京ドーム大会での引退を控えている棚橋を指名。11月2日岐阜大会での激突が急浮上した。