新日本プロレス13日の両国国技館大会で行われたIWGP世界ヘビー級選手権は、挑戦者のKONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介=30)がザック・セイバーJr.(38)を撃破し、第14代王者に輝いた。

 今夏の「G1クライマックス」を制した勢いそのままに、竹下が業界最高峰王座を手に入れた。王者と覇者の頂上決戦はハイレベルな攻防の連続となった。ザックの右腕攻めに大苦戦を強いられた竹下は、サンセットフリップパワーボムからPK、さらには飛び付き式DDTと怒とうの猛攻にさらされる。それでもザックドライバーはレイジングファイヤーで切り返し、決定打を許さない。

 レイジングファイヤーをセイバードライバーで切り返された竹下だったが、3カウントだけは許さない。打撃合戦から痛む右腕で強烈なエルボーを繰り広げると、ザックのアームバーもジャーマンを連発する。リバースフランケンシュタイナーからワガママ(ニーアタック)を発射。最後はニーパッドを外して渾身のワガママを叩き込んで、激闘に終止符を打った。

竹下(左)への挑戦に名乗り出た後藤洋央紀
竹下(左)への挑戦に名乗り出た後藤洋央紀

 米AEW、DDTとの3団体所属選手として新日本最高峰王座を手にした竹下はリング上で「文句のあるヤツは俺の前に来い」と豪語。すると後藤洋央紀が姿を現し「お前に一つ聞きたい。俺が来ると思ったか? 次はこの俺に挑戦させろ。俺の挑戦を受けるのか、受けないのか、どっちだ」と挑戦表明を受けた。

 これに竹下は「お前が来ると夢にも思わんかったよ。おい、新日本の若いの、ベテランレスラーに任せていいのか?」と疑問を呈しつつも「確かに去年のG1の貸しもあるから、お前とやってやるよ。でも、俺はお前の革命には付き合わない。世界の竹下は強えぞ」と受諾。11月2日岐阜大会での初防衛戦が浮上した。

IWGP世界ヘビーのベルトを掲げる竹下幸之介
IWGP世界ヘビーのベルトを掲げる竹下幸之介

 2012年8月のDDT日本武道館大会でデビューした高校生が、ついに業界の頂点にたどり着いた。竹下は「このベルトは本気でプロレスの最高到達点やと思ってるから。でも、俺はこれがゴールだと思わない。ここからまた新しい山、探しに行く。IWGPの重みは子供ころから見てよく分かってるから。俺が取ったからには、IWGPの歴史の中にもないような規格外の戦いで見せていく」と力強く宣言した。

 3団体所属ながら〝外敵〟とも目される竹下のIWGP世界王座戴冠に、会場の一部からはブーイングも飛んでいた。それでも「みんなで一緒に戦おう。絶対にガッカリさせへんから」とキッパリ。「IWGPの歴史の中でも見たことのないような、やっぱりプロレスすげえ、やっぱりプロレスこそがナンバーワンやと、見に来た人が、そしてやってる俺たちが胸を張って言える、そういう世界を見せていきます」と公約を掲げたジ・アルファが、プロレス界の未来から現在になった。