オリックスの怪物右腕が悔しさをにじませた。11日に行われた日本ハムとの「2025 パーソル クライマックスシリーズ パ」ファーストステージ第1戦(エスコン)はレギュラーシーズン終盤から勢いづく山下舜平大投手(23)が先発マウンドに立ち、最速158キロの剛球と落差あるフォーク、カーブで6回を6安打2失点、無四球、5奪三振の力投。しかしながら打線の援護に恵まれずチームは0―2で敗れ、先勝をもたらすことはできなかった。

 腰のリハビリで戦列に入れず、9月7日の日本ハム戦(京セラ)で復帰。同27日の楽天戦(京セラ)で388日ぶりの白星を挙げ、9月は3試合の登板で30奪三振と〝グレードカムバック〟を果たしたが、CS初登板を飾れず「点を取られてしまったところがただただ悔しいです」と肩を落とした。

 2回に郡司の二塁打と万波の適時打で先制点を許すと、4回には郡司にフォークを左翼席に運ばれソロを被弾。5回には暴投もあった。

 将来の球界を背負って立つ大器と言われる山下だが、チーム内ではあえて厳しい注文も向けられている。首脳陣からは「速い球を投げるのが野球じゃない。アウトを取る、試合に勝つ可能性を上げるためにやるべきことはいくつもある。クイックだったり、フィールディングとか、投手としての総合力を上げていかないといけない。押したり引いたりの打者との駆け引きもそう。経験も含めて身についていけば由伸(ドジャース)みたいな無双になる可能性もある。伸びしろが多い分、まだまだやるべきことはたくさんある」との声が出ており、課題も並べられている。

 研究熱心で向上心の塊と言われる山下。今季は4試合で1勝、防御率1・25だったが、大舞台を経験し、さらなる飛躍を遂げるはずだ。