クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージが11日に開幕した。パ・リーグ2連覇を果たしたソフトバンクはこの日、15日に初戦を迎えるファイナルステージに向けて本拠地みずほペイペイドームで全体練習を行った。
昨秋、志半ばでついえた「完全制覇」。リーグ制覇からの日本一奪回を狙うチームの鼻息は荒い。CSにめっぽう強いホークスは、調整期間の過ごし方を熟知。全体練習を見守った小久保監督も「だいぶ疲労も抜けているみたい」と、体にキレが戻った主力陣の動きに目を細めた。
今年こそ最後まで勝ち切る。リーグ優勝を決めた直後、王貞治球団会長(85)は選手たちに「ここからの戦いは、自分の個人成績は関係ないんだ。勝利のために自分が何をするべきかということだけ。だから、むしろ思い切ってできる」と語りかけた。ポストシーズンは、成績に残らない戦いゆえに割り切りやすい。短期決戦に臨むナインに向けて今一度、心構えを説いていた。
王会長の言葉は、チームにしっかり浸透している。鷹の元気印・栗原陵矢内野手(29)はこの日、電光掲示板を指さしながら「(シーズン成績がリセットされ)あれも0になりますし、気持ちよくいける」とうなずき、CSに向けて「誰が引っ張る、打ったとかではなく、チームが勝ったらいい」とナインの思いを代弁。得点に直結する殊勲打でなくても、進塁打でも何でもいい――。栗原はペナント終盤の9月に月間打率3割7分3厘、16打点をマークしてクラッチヒッターぶりを発揮したが、ポストシーズンでは「ラッキーボーイ的な存在になれればいい」「誰かのミスを全員でカバーし合えたらいい」と言い切った。
短期決戦の準備、心構え、戦い方を知り尽くす王者。日本ハムが来ようが、オリックスが来ようが、ドッシリと迎え撃つ。












