ノア11日の両国大会で、GHCヘビー級王者のKENTA(44)が黒いユニット「TEAM 2000 X(T2KX)」の〝チェアマン〟ことマサ北宮(36)を下し、V2に成功した。

 開始早々、北宮に襲い掛かったKENTAは速攻を仕掛けて流れをつかみにかかった。だが、相手セコンドに気をひかれたところをサイトースープレックスで投げられてペースダウン。場外でT2KXのヨシ・タツとタダスケにめった打ちにされてダメージを負い、劣勢を強いられた。

 それでもSTFで捕獲して反撃。攻勢になるとセコンドに介入されて思うように試合を運べず、フラストレーションのたまる展開が続いた。そんな中、場外戦では客席にいたWWE・NXTで武者修行中の稲村愛輝と交錯し、場内が騒然とする場面も見られた。

 その後もセコンドの介入と北宮のパワーに苦戦を強いられたKENTAは、攻撃をレフェリーに誤爆させてしまう。これでリングが無法地帯になり、ヨシ・タツとタダスケに集中攻撃されてしまった。するとこれに怒った稲村がリングイン。ヨシ・タツとタダスケをラリアートで排除し、稲村は客席に戻った。

場外で稲村愛輝(右)と向き合うKENTA
場外で稲村愛輝(右)と向き合うKENTA

 それでも止まらない北宮の猛攻だったが、T2KXの妨害がなくなったKENTAは徐々に反撃。そして最後は強烈な掌打と蹴りで追い込んでからgo 2 sleepを決めて3カウントを奪った。

 すると、カウボーイハットをかぶった稲村が満を持してリングインして「コングラチュレーションズ、GHCヘビー級チャンピオン、ミスターKENTA!」と祝福。さらに「ノアのファンの皆さま、ヨシキ・イナムラがアメリカからこのプロレスリング・ノアのリングにカムバックしました。ミスターKENTA、ユーの持つ、そのGHCヘビーウェイトにぜひチャレンジさせてください」と英語交じりで挑戦した。

 これを受けてKENTAは「一応、ここにいるお客さん全員を代表して言わせてもらうわ。どうした、急に! 1年行っただけで絵に描いたようにアメリカにかぶれてんじゃねえか!」と鋭いツッコミ。それでも動じない稲村から「分かってます。だけど僕はアメリカで得たエクスペリエンスを十分に生かして、アナタのそのベルトにチャレンジさせてください。僕はダーティーなファイトは嫌いです」と宣戦布告された。

 これにKENTAは「おい稲村。アイ・アクセプト・ユア・チャレンジ」と挑戦を受諾。握手をすると稲村に抱えあげられてからハグをかわし、リングを降りる稲村を見送ると「また次、若い世代との戦いも待っているかもしれないし、まだまだ止まるわけにいかないんで。突っ走ってみんなを引っ張っていくんで、見届けてください。家に帰るまでがノア観戦なんで気を付けて帰って。また会いましょう」として拍手を浴びた。