プロレスは長寿サプリメント!? ノアの秋のビッグマッチ「WRESTLE ODYSSEY」(11日、東京・両国国技館)でゲスト解説を務めるフリーアナウンサーの古舘伊知郎(舘は舎へんに官=70)が意気込みを語った。実況ではなく解説としてプロレス中継にかかわるのは初で気合十分。今回をきっかけにシニア層の〝プロレス回帰〟の流れを生みだしたい考えだ。
古舘は、11日の大会を生中継する「ABEMA」でゲスト解説を務める。プロレス実況で絶大な人気を誇った古舘だが、解説を務めるのは意外にも初めてとのことだ。そんな中、同じくゲスト解説を務める武藤敬司と9日から配信される事前番組で再会。一昨年2月の引退試合で詩を朗読した武藤と昔話に花を咲かせつつ「塩野(潤二)アナウンサーのマイクを奪ってひんしゅくを買いましょうか?」と、当日の〝実況乗っ取り〟を予告するなど古舘節をさく裂させた。
そんな古舘はSNSなどで度々プロレス界の動向をチェックしてきたが、今回の〝初解説〟を前に改めてノアの後楽園ホール大会を観戦した。その際、選手と観客の「距離感」に自らが実況をしていた時代との違いを痛感したという。
「昔はお客さんとリング上のレスラーには深くて幅広の長い川があったわけですよ。いわば〝此岸と彼岸〟で、観客はせいぜいヤジや物を投げるくらいだった。ところが今はその川幅が狭くなって、お客さんも参加しているんですよね。神輿がレスラーで、ファンがそれを引っ張っている。その一体感が楽しくて面白かったですね」
古舘は、そんな昭和時代と違う〝エンタメ性〟があるからこそ、プロレスから離れてしまったシニア層にも新たな楽しみとなると指摘。今回のオファーを受けた際にも「関係者からも『シニア層を引き付けたいから、古舘さんみたいな違和感をぶち込みたい』って言われたんですよ」と振り返り「プロレスにシニア層を誘う〝客引き〟になりたいですね」と自身の役割を定めた。
そのためにも、今回を点で終わらせず線にしたいところだ。古舘は「そういう意味でも、今度の両国大会が一つの試金石、分水嶺になるわけです。ここで評判悪くて〝いる意味がない〟となったら終わりだと思います。でももし〝そこそこ面白いじゃないか〟となれば…」と力を込める。「マイクを奪って一部実況して『節度を持った乱暴者を演じてくれた』という評価があったら、次は実況のオファーが来るかもしれない。藤波辰爾も引退してないわけだから!」とプロレス実況への〝復帰〟にも意欲を見せた。
このまま、シニア層をプロレス界に呼び戻す旗手となれるか。「年寄り来たれ! 人生100年の時代にこそ、プロレスというサプリメントだ!」と語気を強める古舘はやる気に満ちあふれている。











