新日本プロレスの「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」を率いるEVILが、理不尽過ぎる〝声明〟だ。13日の両国国技館大会でNEVER無差別級王者ボルチン・オレッグ(32)に挑戦するEVILは、ベルト強奪を正当化。さらには来年1月4日東京ドーム大会のメインイベンターに名乗り出た。何とも身勝手な主張の裏にある言い分とは――。

 EVILは9月28日神戸大会でH.O.Tのドン・ファレが、ボルチンに敗れた直後に挑戦を表明。新シリーズ開幕戦となった4日平塚大会では、いきなりNEVERのベルトを強奪する蛮行に出た。

 秋の訪れを感じる昼下がり、けたたましく鳴った記者のスマホには「EVIL」の邪悪な4文字が…。王座戦への意気込みを語るのかと思いきや「生意気にもファレに歯向かったボルチンの野郎にムカついたから、俺が制裁するだけだよ。毎回毎回、ひきょうなマネをしやがって…許せねえだろうが」と不条理な言い分で王者を非難。盗んだベルトに関しては「たまたまアイツが持っていたってだけだが、まあ結果的に俺の手に渡ったんだから、このベルトが今の新日本の最高峰ってことになるだろうな」と居直った揚げ句に、唯我独尊な主張を繰り広げた。

 言うまでもなく団体最高峰王座はIWGP世界ヘビー級王座で、両国大会では現王者ザック・セイバーJr.が、G1クライマックス覇者KONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介)との頂上決戦に臨む。

 しかしG1準優勝者のEVILは「成田(蓮)も言っていた通り、真のG1覇者は俺だろ? IWGP世界王者が介入してまで、俺の優勝を阻止しようとした。それがすべてだよ。あの試合で、俺がIWGPもG1も超越した存在だってことが証明されただろうが」とイチャモン。確かに、8月有明大会での優勝決定戦でザックは竹下の助太刀に訪れているが、それはH.O.Tのセコンドが成田を含め計8人も介入したことを受けてのものだ…。

 もちろん、そんな客観的事実などEVILの前では何の意味も持たない。「俺自身に価値があって、俺が触れたものに価値があるんだよ。ザックと竹下のIWGP世界王座戦なんて、しょせん2番手以下の争いでしかねえだろ。来年の1月4日東京ドーム大会は、俺がメインイベントで確定なんだよ」と一方的に〝価値逆転〟を宣言し、年間最大興行のメイン強奪を予告した。

 結局この日も言いたい放題で、恒例のテレホンハラスメントが完了。棚橋弘至の引退試合、ウルフ・アロンのデビュー戦で注目を集める来年の1・4ドームの主役は、EVILになってしまうのか…。