DDTのKO―D無差別級新王者・上野勇希(30)が、ユニバーサル王者・鈴木みのる(57)へのとめどない〝愛〟を力に変えようとしている。

 28日の後楽園ホール大会で上野は「いつでもどこでも挑戦権(いつどこ権)」を使って平田一喜からベルトを奪取。別の「いつどこ権」で挑戦に現れた須見和馬も下し、初防衛にも成功した。その後リングに姿を現したのが、みのるだった。2人は互いのベルトに狙いを定め、11月3日両国国技館大会でのダブルタイトルマッチが決まった。

 3月に上野は、当日保持していたユニバーサル王座の挑戦者にみのるを逆指名し、激突が実現するもベルトは奪われてしまった。みのるに対する憎しみをばねに力をつけようともがいていたが、心に湧き上がるのは真逆の気持ち…リスペクトの思いだけだった。「バッタバッタとDDTの仲間たちを倒している姿を見ていると、この半年ぐらい尊敬しかなかったんですよ。本当なら今日も『鈴木みのる、お前なんか嫌いだ』って言いたかったんですけど、嫌いな要素ゼロでした」

 いつまでも憧れが抜けないようでは、11・3も再び力の差を見せつけられかねない。それでも上野は「尊敬しているからこそ負けたくない」と力を込める。その証拠に「負けたらもう二度と鈴木みのるには挑戦しないです」と背水の陣を敷いた。リベンジなるか。