DDT28日の後楽園ホール大会で一日に3度のKO―D無差別級王座戦が行われ、上野勇希(30)が第88代王者に輝き、直後に初防衛を果たした。

「DRAMATIC INFINITY 2025~3時間スペシャル~」と題されたこの日の大会のメインイベントではKO―D無差別級王者・平田一喜と挑戦者・ヨシヒコのV2戦が行われていた。

 大熱戦となった試合はヨシヒコの執拗な肩固めを振り切り、平田が雪崩式ローリングパワーボムで勝利を収めた。

 勝利した平田は黒子に操られたヨシヒコと硬い握手。すると、ヨシヒコの呼びかけでリングに謎の段ボールが届けられる。平田に開けられた箱の中身は、上野の持つ青色の「いつでもどこでも挑戦権(いつどこ権)」だった。平田が横を向くとヨシヒコの黒子がお面を外している。変装していた上野がその正体を明かし、急きょ「いつどこ権」使用を宣言。緊急王座戦をスタートさせた。

 上野は平田の入場曲『TOKYO,GO!』が鳴り響く中、ドロップキック、フロッグスプラッシュで優位を築く。首固め、丸め込みで粘る平田を振り切ってWRで3カウントを奪った。

 リング上で上野は平田と健闘をたたえ合うが、まだまだ大会は終わらない。今度は別の「いつどこ権」を持った須見和馬が乱入し、使用を宣言。戴冠直後の上野の初防衛戦がスタートした。

 上野は須見のスミッキーブーメランからリバース450°スプラッシュを叩き込まれ窮地に陥る。しかし2度目はかわして攻勢に出る。必殺のBME(ベスト・ムーンサルト・エバー)はかわされたものの、ロープに飛んだ須見をドロップキックで迎撃し、この日2度目のWRでマットに沈め、ベルトを守り抜いた。

 マイクを握った上野はこの日を振り返り「いつでもどこでも挑戦権というものすごいものたちを使い、使われ、僕のベルトはKO―D無差別級です」と喜びの声を上げた。

 そこにやってきたのは鈴木みのるだった。この日、V5に成功したユニバーサル王座のベルトを見せつけながらKO―D挑戦を直訴。上野もこれを受けて立ち、リングは一触即発の雰囲気に。この日4度目の王座戦が始まるかに思われたが、DDTの今林久弥GMが仲裁に入り、2人の決戦はダブルタイトルマッチとして11月3日の両国国技館大会で行われることになった。

 みのるが引き揚げた後、上野は「今日はなんだか人生のような一日でした。鈴木みのるは首を洗って待っとけ!」と気合を入れなおし、最後は「みんな、ありがとう」と会場中で大合唱し、大会を締めていた。