阪神は28日の中日戦(甲子園)に2―4で逆転負け。今季の中日戦の対戦成績は12勝13敗となり、セ・リーグの全5球団に勝ち越す〝完全優勝〟を達成することはできなかった。

 1点リードの9回に暗転した。4番手・岩崎がボスラー、福永の適時打を浴びて逆転を許すと、藤川球児監督(45)は交代を決断。5番手・畠が後を継いだが、上林の適時二塁打でさらに1点を追加された。

 石井&及川の最強リリーフコンビが健在とはいえ、この日は助っ人右腕のハートウィグもコンディション不良で抹消されるなど、ポストシーズンに向けて救援陣にやや不安が残る状態となっている。それでも指揮官は「準備中なので。内容などは今じゃない。形づくりでは十分」と強気の姿勢を崩さなかった。

 また、球団はこの日、7回裏の攻撃前のラッキーセブンでジェット風船の実証実験を実施。表の守備のタイミングでは一斉に風船がふくらみ、スタンドは黄色一色に染まった。

 新型コロナの感染防止策で、2020年シーズン以降は中止されていた甲子園名物のジェット風船演出。19年ドラフト組からは未経験となっていただけに、マウンドに上がっていた及川雅貴投手(24)は「黄色いなと思いました」と驚いた様子を見せつつ「割れる音がちょっと…(笑い)。膨らましすぎに注意してください」と慣れない破裂音に苦笑いを浮かべていた。

 球団関係者も「盛り上がるのはいいこと」としながら「経験していない選手からしたら、笛や割れる音は気になるんじゃないですかね…。これから慣れるしかないと思いますが」と話していた。

 26年シーズンからは、本拠地でのジェット風船復活が決定している。伝統の演出がファンの心を一つにする一方で、救援陣のパフォーマンスに影響が出ないよう、来季は調整や対策がカギとなりそうだ。