日本ハム・新庄剛志監督(53)がCS突破からの日本一奪還に向け、着々と準備を進めている。

 チームは27日のロッテ戦(ZOZOマリン)に2―0で快勝したが、同日にソフトバンクが西武戦(ベルーナ)に勝利。この結果、日本ハムの9年ぶりリーグ優勝は夢と消えたが、昨年に続いてAクラスの2位が確定しているため、今後は本拠地(エスコン)で行われるCSファーストステージ(対オリックス)からの日本一を目指すことになる。

 日本ハムは昨季、ロッテとのCSファーストステージを2勝1敗で突破したが、ソフトバンクとのファイナルでは1勝もできず3戦全敗(相手アドバンテージを含め4敗)で敗退。日本シリーズ進出の道を絶たれた。指揮官はこの惨敗の悔しさを今も忘れていない。そこで今季は昨季以上に「しっかり準備をしていく」(新庄監督)と万全の体制でCSに臨む決意を固めているが、その準備の一環として注目されているのが〝選手休養策〟だ。

 昨年はCSが始まる10月上旬まで公式戦が組まれていたこともあり、ナインはCS本番まで十分な休養が取れなかった。だが、今季は公式戦の日程消化が順調に進んだため、9月30日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)を終えると、10月は4日に行われる今季最終戦(対ロッテ=ZOZOマリン)1試合だけ。同11日から始まるCSファーストステージ初戦までに十分な時間が取れる。この期間を積極的に選手の肉体回復に充て、全選手万全の状態でCSに送り出そうとしているのだ。

 チームは数日前まで激しいリーグ優勝争いもあった影響で、満身創痍の状態が続いている。特に野手陣は故障者が増えており、27日には万波が腰痛で一軍登録を抹消。「CSまでには大丈夫」と指揮官は語るが、レイエスと野村もかかとに爆弾を抱えているため、残り試合は極力試合に出場させない方針を示唆している。

「ずっと(1年間試合に)出ている選手はそりゃ何かありますよ。逆に(選手が)1年間風邪ひかないこと、すごくないですか。ずっと出てる選手なんかはもう『どんな体してんのか』っていう話ですからね」(新庄監督)

 これまでナインがし烈なV争いを演じた分、今後は一度しっかり休ませ新たな目標に突き進む。同じ轍を踏まない新庄監督のこと。「選手徹底休養」で英気を養い、今季こそCS突破で日本一を狙う。