ドジャースの崩壊寸前ブルペンに、まばゆい光が差し込んだ。右肩故障で約4か月半も離脱していたドジャースの佐々木朗希投手(23)が、24日(日本時間25日)のダイヤモンドバックス戦で復帰。プロ初となるリリーフ登板で6回から1イニングを投げ、打者3人を完璧に封じ、最速99マイル(約161キロ)の剛速球で2奪三振と衝撃のパフォーマンスを披露した。
先発スネルからバトンを受けて2番手でマウンドに立った佐々木の好投にも乗せられ、チームは延長11回の末に5―4で勝利。地区優勝へのマジックを「1」とした。リリーフ陣の不振に泣く中、ロバーツ監督も「別人のようだった」と大絶賛。ファンの間では「救世主が戻ってきた」などとSNSで沸騰状態となった。
だが、その熱狂にやや冷ややかな寸評を向けたのが、一部の米メディアだ。米メディア「クラッチポイント」は「この日は結果を出したかもしれないが、今の佐々木にクローザーを任せるのは難しい」とバッサリ切り捨てた。経験不足を最大の理由に挙げつつ「スコットの大炎上が続く現状では、何が起こってもおかしくない」とも言及。実際、ここまでブルペンの要となっていたタナー・スコット投手(31)はすでに今季10度目のセーブ失敗を記録し、ブレーク・トライネン投手(37)も9月は防御率10点台という壊滅的状態。ドジャースの「出てくる投手が片っ端から打たれる」という惨状は、全米の笑いものとなっている。
そんな中での佐々木の復帰は、まさに〝奇跡の一手〟。しかし一方で「ルーキーにいきなり抑えを背負わせるのは狂気の沙汰」との声も根強い。ポストシーズン進出を確定させながら、ブルペン崩壊で世界一連覇に暗雲が垂れ込めている状況だけに慎重な判断が求められるのは間違いないところだ。
救世主か、過大評価か。佐々木朗希をめぐる期待と不安が、ポストシーズン進出を決めたドジャースの10月をよりスリリングなものにしようとしている。












