G不動の二塁手はどのタイミングで復帰するのか。巨人は132試合を消化し、64勝65敗3引き分けで借金1。15日のDeNA戦(横浜)では0―3と完封負けでセ2位から3位に転落した。

 阪神がリーグVを決めた中、チームの目標は2位でゴールインを果たしてCSファーストステージで本拠地開催権を手中に収めることだ。そんな中、これまで主軸としてチームを支えていた吉川尚輝内野手(30)が14日に右脇腹痛により、今季2度目の出場登録抹消。16日には故障班に合流し一軍復帰は未定となっていることから、不動の二塁手を欠くチームには暗雲が垂れ込めている。

 シーズン中のコンディション不良による2度の登録抹消は吉川にとっては明らかなレアケース。現在は守備よりも打撃面において体の不調があらわになってしまうようだ。それでもチームスタッフの1人が「なんとか間に合わせてもらわないといけない」と悲痛な叫びを上げるように、ワラにもすがるような思いで吉川のレギュラーシーズン最終盤での〝超速復帰〟を願う声も実際のところ少なくない。

 しかし一方で球団の有力OBは、早期復帰を目指すのではなく「今は慎重になる必要がある」と警鐘を鳴らしている。その上で「吉川にとって今が野球人生における〝ターニングポイント〟だ」と説き、次のようにも続けた。

「年齢とともに体の変化に対して自分をどう進化させるかというところが大事になる。練習方法や基礎的な体力づくりも含めて(年齢の)曲がり角で変えていくことが必要だし、あと7、8年野球を続けるのであれば、この時期はとても大切。今は焦らず、CSに向けて万全な状態に持っていった方が今後の野球人生においても支障は出にくくなると思う」

 確かに阿部慎之助監督(46)も、13日の阪神戦後には「ちょっと無理させると今シーズンが終わってしまう状態ですので。本人は出たいでしょうけど、こちらが我慢させています」と吉川の起用に関して慎重な考えを示していた。

 チームにとって背番号2の抜けた穴は大きい。残り11試合を総力戦で勝ち抜き、2位でフィニッシュしてCSファーストステージでは東京ドームで「万全の吉川」とともに戦いたいところだ。