巨人は31日の中日戦(バンテリン)で延長10回の末に6―7とサヨナラ負け。カード負け越しを喫した。

 初回に泉口の先制犠飛で先手を取るも、3回に中日・田中の同点タイムリーで試合は振り出しに戻った。だがその直後の4回に甲斐の勝ち越し4号3ラン、1点リードの6回にリチャードの左前適時打などで3点差に広げた。

 このまま逃げ切るかと思われたが8回から中日打線の反撃がスタート。2点差の9回には守護神・マルティネスが細川に同点2ランを浴び延長戦へ。延長10回には味方の失策も絡み一死満塁のピンチを招くと、ボスラーの犠飛でサヨナラ負けとなった。阿部監督は「ミスした人は反省してるだろうし、俺も反省してるし。切り替えてやります」と前を向いた。

 この痛い敗北の前には巨人にとって大きなアクシデントが発生していた。吉川尚輝内野手(30)が腰痛のため、一軍登録を抹消。29日の同カード初戦は「6番・二塁」で先発出場したものの、30日から2日連続で試合前練習には姿を現さなかった。指揮官は「最短で戻ってきてくれることをこっちは願っている」と早期復帰を切望していた。

 現時点で復帰時期は明言されていない。下手をすれば療養期間も長期化する可能性もあるようだ。それでもチーム関係者の一人は、阿部監督と同様に「少しでも早く戻ってきてほしい」と一刻も早い復帰を待ち望んでいた。

 吉川抹消はCS(クライマックスシリーズ)に向けた〝温存〟ではないかとの声も上がっているが、別のチーム関係者は「まだそこ(CS)まで考えてないのでは」と分析。「単純に現状のコンディションだったらなかなかゲームレベルとして(プレーが)難しいっていうことでの判断だと思う」と見解を示した。

 残り試合は49試合と少なくなっているがまだ〝焦り時〟ではない。セの順位表を見ると首位は独走状態であるものの、2位から5位まで勝率が4割と〝ダンゴ状態〟となっている。

 Aクラスを維持するためには、勝率が近いチーム同士の試合が重要となる。そのためにはより万全なコンディションを維持している選手らでベンチを固め、少しでもベストな試合にしていく必要がある。攻守においてチームの要である吉川の〝穴埋め〟は今後チームにどう影響していくのか。