セ2位の巨人が2日のヤクルト戦(京セラ)に4―1で勝利。先発の戸郷が6回1失点と粘投すれば、打線も中山の6号同点ソロや吉川の勝ち越し押し出し四球など粘り強さを見せて連敗を2でストップした。シーズンも佳境に入りCS争いも激化する中、上位死守のためのカギについて本紙専属評論家の伊原春樹氏が説いた。

【新鬼の手帳・伊原春樹】リーグ首位を独走する阪神はやはり強い。ケガ人も出ないし、あまりにもスキを見せない盤石さがある。2位で追う巨人としてはリーグ優勝自体はかなり厳しいものではあるが、CS、そして日本シリーズに向けて今の順位は絶対に死守したいところ。確かに打線は岡本や吉川も復帰していよいよ本来の姿を取り戻しつつある。とはいえAクラス確保すらも、まだまだ安心できないのが現状だ。

 その中で最もカギとなるのは、いかにして守備のミスを減らすか。それに尽きる。投手陣ではグリフィンの復帰が長引いていたりと誤算はあるものの、この時期になればどのチームも状況は同じようなもの。そうなると、1つの小さなミスが勝敗を分ける大きな要因となってくる。

 日米通算200勝がかかっている田中将の登板時には、守備のミスが目立って勝ちあぐねる場面も多々見られた。あれはまさに象徴的な事象だ。シーズンが終わってから「あの1敗がなければ…」となってしまうのがペナントレースでもあるから、この時期の不要なミスは絶対になくさないといけない。

 9月に入ってからも異例の暑さが続くほど今年は酷暑。普段は東京ドームを本拠地としている巨人にとって、屋外球場でのプレーはハンディのようになってしまうのも分かるが、そこでいかに集中力を切らさないでできるか。

 広島、DeNA、中日とCS出場権をかけた争いは団子状態。勝負どころでの指揮官の采配ももちろん重要だが、最終的にミスが最も少なかったチームが上位を確保していることは間違いないだろう。

 試合前の基本的な守備練習から投内連係まで、いつも以上に強い意識で取り組まねばならない。首脳陣も口を酸っぱくして伝えていることとは思うが今一度、原点に立ち戻って守備練習に取り組んでほしい。(本紙専属評論家)