言い訳はなかった。陸上の世界選手権3日目(15日、東京・国立競技場)、男子3000メートル障害決勝が行われ、三浦龍司(SUBARU)が8分35秒90で8位入賞。日本勢初の表彰台は逃すも、2大会連続の入賞を果たした。
満身創痍で戦い抜いた。以前から痛めていた右足首の状況が大会直前に悪化。「水濠だったり、障害に関しては不安があった」というが、残り1周で一時メダル圏内に浮上した。「耳鳴りがしているんじゃないかと錯覚するぐらいの声をいただいた」と満員の会場から響く声援が三浦の背中を後押し。「メダルが一瞬見えた」と歴史の扉をこじ開ける一歩手前にまで迫った。
しかし、右足首は限界だった。最終盤には接触に巻き込まれると、一気にペースダウン。入賞圏内は死守したものの、メダルには届かなかった。「ギリギリのところで調整していたので、水濠は自分の良さというか、アドバンテージを出すことはできなかった」と振り返った一方で、接触については「ある程度いろんな種目に共通して、運はつきもの」とやむを得ないとの見解を示した。
レース内でできることは全部出し尽くしたという三浦。「本当に典型的な最後のサバイバルレースだったけど、しっかりと落ち着いて行くことができたし、4年前に東京五輪で走った時より確実に成長できている」。メダル争いに食い込んだ経験は必ず将来に生きるはずだ。












