ドジャースは14日(日本時間15日)、敵地サンフランシスコでのジャイアンツ戦に10―2で圧勝。地区優勝へのマジックを「10」に減らした。

 同地区3位のジャイアンツとの3連戦に2勝1敗で勝ち越し、首位を堅持。強打を誇る正捕手のウィル・スミス捕手(30)を欠き、2番手のラッシングも自打球をすねに当てた影響で不在となっている中、着実に歩みを進めている。ただ、スミスを負傷者リスト(IL)に入れるタイミングについて、デーブ・ロバーツ監督(53)には複雑な思いもあるようだ。米紙「オレンジカウンティ・レジスター」が指揮官の葛藤を伝えている。

 それによれば、ロバーツ監督は「X線の検査結果はすべて陰性だった。打撲はよくあることだが、今回のものは我々の期待よりも長引いている。後から考えると、間違いなく(IL入り)させるべきだった。しかし、その時点ではそう判断できなかった。当初入手していた情報では、彼は試合にできる状態だった。実際、彼は試合に出場した。そして後日、彼が痛みを感じたことで我々は決断した」と後悔を口にしている。

 スミスは3日(同4日)のパイレーツ戦で右手にファウルボールが当たって途中交代。9日(同10日)のロッキーズ戦で復帰したが、患部の痛みが再発し、最終的に13日(同14日)にIL入りした。野球に〝たられば〟はないが、検査結果だけにとらわれず、打撲した当初からIL入りさせ、治療に専念させていればここまで長引かなかったのでは…。そんな思いが頭から離れないようだ。

 とはいえ、スミスは攻撃面でも主軸を担い、打率2割9分6厘、16本塁打、61打点の好成績。〝いける〟という医療的判断が下されていた中、攻守の要を戦列から外すことは相当な覚悟が必要だったに違いない。ドジャースは大谷やベッツ、フリーマンといった圧倒的な実力者をそろえるが、瞬時の判断が求める指揮官の悩みが尽きることはなさそうだ。