卓球の女子シングルスで2024年パリ五輪銅メダルの早田ひな(日本生命)が29日、自身のSNSを更新し、WTTチャンピオンズ横浜(7~11日、神奈川・横浜BUNTAI)で行使した〝メディカルタイムアウト〟に対しての見解を明かした。

 9日の2回戦で早田は張本美和(木下グループ)と対戦し、フルゲームの末に3―2で勝利。この試合は日本人対決のため、慣習としてコーチがベンチに入らなかった。公平性を担保するのが狙いだった。しかし、最終第5ゲーム時に早田が行使したメディカルタイムアウト前に、コーチで普段からトレーナーとして接する岡雄介氏が駆け寄るシーンがあった。さらに治療時にも岡氏が早田を直接マッサージ。大会主催者のルール的な問題がなかったものの、一連の行動が波紋を呼んでいた。

 大会前に再び左腕を痛めていた早田は「万一の際にWTTで新しく制定されたメディカルタイムアウト(MTO)を使用したい旨、また、その際に症状を熟知している所属チームの岡雄介トレーナーに処置(関節や筋肉の調整)を依頼することについて、事前に日本卓球協会のナショナルチーム女子の中澤鋭監督に相談し、WTTで新設されたメディカルタイムアウトに加え、テクニカルタイムアウト、ウォータープレイクについても『問題ない』旨のお返事をいただいておりました」と説明。事前に日本協会から承諾を受けていたという。

 その上で「目に見えるケガではなかったため判断が難しいからこそ事前に承認を得ておりました。とはいえ、第三者の方々から見て中立性に疑問が生じる可能性があるというご意見はもっともだと感じております」と騒動について理解を示しつつ「日本選手同士の対戦ではコーチをおかないという不文律の慣習を踏まえ、対戦相手の方に配慮し、日本卓球協会のスタッフにも1名、処置中に立ち会ってもらい、痛みや症状の確認と処置のみが行われ、戦術などのアドバイスがなかったことを確認してもらっておりました」とつづった。

早田ひなに敗れた張本美和が取材対応
早田ひなに敗れた張本美和が取材対応

 最後には「私としては、WTTの新ルールであるメディカルタイムアウトで処置を受け、試合を継続したいという切実な思いからの判断であったことはご理解いただけますと幸いです」などと締めくくった。