卓球男子シングルスで世界ランキング4位の張本智和(22=トヨタ自動車)が、準決勝進出を決めた。

 男女シングルスの世界ランキング上位選手で争われるWTTチャンピオンズ横浜4日目(10日、神奈川・横浜BUNTAI)の準々決勝では、同9位の向鵬(中国)に4―2で勝利した。1―2で迎えた第4ゲームから2ゲームを連取。逆転で4強入りを決めた試合後は「すごくうれしい。ホッとした気持ち」と安堵の表情を浮かべた。

「地の利」を取り戻して勝利をつかんだ。今大会では中国選手に向けて、日本選手を上回るほどの大声援が送られている。そうした中、張本は第4ゲーム後に手で観客をあおるようなしぐさ。ファンも呼応して、日本のエースを拍手や声援で後押しした。

 張本は「(ファンに向けたしぐさは)せっかく日本開催なので、みなさんの力を借りました。応援のおかげで粘り強くプレーできた。粘り強くプレーしたくても、応援がないとなかなか一人では難しい。苦しい時でも名前を呼んでもらえたり、拍手をもらったというのは、すごく支えになったので、みなさんに感謝したい」と観客によるサポートを勝因に挙げた。

 その上で「あの(中国の)ファンの応援に負けない強い応援をいただけたことはすごくうれしかったので、明日も頑張って勝ちたい」と次戦へ向けて闘志を燃やした。

 前日9日に敗退した妹・美和の試合は、滞在先のホテルから中継で見守っていた。悔し涙を見せた美和に向けては「妹に言いたいことは一つだけ。己を強くするしかない」。世界で戦っていく厳しさを一言に込めた。

 11日の準決勝は世界ランキング31位のカナク・ジャと対戦する。目標の頂点まで、あと2勝だ。