セ2位の巨人が28日の広島戦(マツダ)に3―8で敗れ、泥沼の4連敗。日米通算200勝に王手をかけて先発マウンドに立った田中将大投手(36)は2回を50球、6安打2四死球5失点(自責4)で早々にKOされ、今季2敗目。偉業達成はいったんお預けとなったものの、注目度は依然として群を抜く。球団側は前代未聞とも言える異例の「199勝グッズ」を販売し、レジェンド右腕の金字塔到達を猛プッシュしている。
細かな乱れも重なり、打ち崩された。初回の田中将は先頭・中村奨、3番・小園に安打を許して早々にピンチを招くと二死一、二塁から5番・末包に左翼へ適時二塁打を浴び、あっさりと先制点を献上。それでも2回の攻撃では女房役・岸田が逆転の6号2ランを放ち貴重な援護点をもらったが、その裏には再び広島打線の猛攻を食らった。
先頭の坂倉に死球を与え、菊池、佐々木の連打で無死満塁。一死後には中村奨の放った併殺コースの打球を遊撃・泉口が痛恨のファンブルを犯し、走者1人の生還を許して試合は振り出しに戻った。その後も立て直すことはできずファビアンの打席で田中将自らの暴投により、三走の本塁生還を招いて痛恨の勝ち越し。そのファビアンには外角低めの変化球をいとも簡単に左前へはじき返され、この回だけで一挙4失点となった。
3回の攻撃で代打を送られ、いいところなくマウンドを降りた田中将は「本当に悔しい結果に終わりましたね。相手のバランスを崩しきれなかったっていうところは大きな要因かなと思います」と終始反省の弁。阿部監督も「丁寧にいこうとしたのは、分かるんだけどね。それで捕まっちゃったし、味方のミスも出ちゃったんだけれど」と評し、次回登板予定を再考することも示唆した。
日米通算199勝で足踏みとなった田中将だが、球団内では既に〝前祝い〟が行われる異例の事態となっている。巨人は27日から「『日米通算199勝』記念グッズ」の受注販売を開始。Tシャツ(4500円)やフェイスタオル(2500円)、ユニホームキーチェーン(1200円)をはじめ、フォトフレーム(2万4000円)など計7種類に及ぶファン垂ぜんのアイテムが取りそろえられている。
これには球界関係者の一人も「199勝目で記念グッズを作るケースは聞いたことがない。それだけ彼の偉業に、みんなが注目してるということだろう。これまでの200勝投手とはスケールが違うということでもある」と、まだまだ健在の田中人気に驚きを隠せない様子だ。
この日の球場に足を運んでいた熱狂的G党も「予算内で全部そろえられるかは別にして、記念グッズなんていくつあってもいい」と興奮気味。その上で「興味のないファンからしたら『商魂たくましい』なんてやゆするんだろうけど、限定品があればそろえたくなってしまうのがファン心理。それを球団はよく分かっていますよね」と白い歯をのぞかせ、巨人のマーケティング戦略に脱帽していた。
球団、そしてファンからも待ち望まれている「残り1勝」。次回登板こそは悲願を成し遂げ、大本命「200勝記念グッズ」の出番となるか。












