日本ハムの新庄剛志監督(53)が、いよいよ〝秘策解禁〟に動き出す可能性が浮上している。
チームは今季開幕直後から先発投手陣の頭数を増やし、各投手の登板間隔を空ける「ゆとりローテ」を採用。その分、先発投手に完投を含め極力長いイニングを投げるよう促してきた。この策が功を奏し、シーズン序盤から完封、完投勝利を重ねる先発投手が激増。ここまでチーム完投数「21」で大きな故障者も出さず白星を積み上げることができた。
だが8月下旬になり、シーズンも佳境を迎える今、有り余る先発陣を温存しておく必要はない。そこで複数の先発投手を救援に回す可能性が高まっているのだ。
この背景には「宿敵」とのゲーム差に加え、救援陣の現状もあるとささやかれている。パ2位のチームは21日のオリックス戦(エスコン)に0―10と大敗し、連勝も4でストップ。首位ソフトバンクとのゲーム差は3・5に広がった。22日から本拠地(エスコン)でホークスとの直接対決3連戦が行われるが、ここでカード負け越しとなれば悲願のリーグ優勝は厳しい状況に置かれる。
そんな危機的事態を回避するためにも「1試合2人以上」の先発投手をつぎ込む「ロケットローテ」で決戦を制したい思いは首脳陣、ナインの総意と言える。さらにチームの救援陣がここにきて不安定さを露呈していることも大きい。守護神・柳川は安定感が増しつつあるものの、他の救援陣は精彩を欠いていると言わざるを得ないだろう。
このところゲーム終盤で相手打線の猛追を受けるのも実は、この「ブルペン疲弊」の影響が大きい。すでに新庄監督もこうした現状を把握しており、今月上旬に今季開幕投手を務めた金村を中継ぎに配置転換。救援陣の強化を図った。だが首位を快走する鷹を捕獲するには、これらの強化策だけでは足りない。そうした考えがあるため、指揮官も中継ぎ適性のある先発投手の救援起用を模索している。
今季前半戦の終了時、新庄監督に終盤戦の先発陣の起用法を問うと「後半戦になったら(先発は)6枚でいきたい」と断言。その上で「今の7、8、9(番手の先発投手)を中に持ってくるかもしれない。それでさらに(投手陣を)分厚くすればね。(1試合の中で)先発、先発みたいな感じでもいいかな、っていうところはありますね」と構想を語っていた。
決断の時期は着実に近づきつつある。指揮官が長く温めていた〝秘策発動〟に期待が高まる。












