大胆采配の狙いは――。パ2位の日本ハムは17日の楽天戦(楽天モバイル)を7―5で振り切り2カード連続の勝ち越しを決めた。
新庄剛志監督(53)はこの日のスタメンを大幅変更。主力の万波、郡司、野村、五十幡、石井を外し、1番にべテランの中島、5番に矢沢、6番にプロ4年目の有園を抜てきする布陣で楽天戦に臨んだのだ。
確かに、前日16日には「ずっと(試合に)出てる選手に体の張りとかも出てきているから」とほのめかしていた。しかし、サッカーの「ターンオーバー」のような主力温存策をシーズン終盤にここまでドラスチックに決行することは異例といえる。
しかも、チームは首位・ソフトバンクを追いかける立場。下位チームを相手に取りこぼしは許されない。チーム周辺の声を総合すると、新庄監督が主力の体調面を最優先にしたのは、22日から本拠地エスコンで行われるホークスとの3連戦を見据えているからだという。
今季のソフトバンク戦は残り6試合。現状は3ゲーム差だが、直接対決で叩けばリーグ優勝は一気に現実味を帯びてくる。次回の3連戦では最低でも勝ち越しが求められる。そうした強い思いがあるからこそ〝リスク〟を犯してまで、主力を可能な限り万全の状態に戻す措置を講じたわけだ。
指揮官の思いがナインに伝わったのか、主力に代わって先発出場した矢沢と有園はともに適時打をマーク。新庄監督は試合後に「こういう(厳しい)戦いも成長の一つ。矢沢君も打ってくれたしね」と目を細めたが、視線はこの先に訪れる大一番に向けられているようだ。この日先発したエース右腕・伊藤も7回100球で余力を残して降板。次回登板が有力視されるソフトバンク戦に、万全の状態で臨めそうだ。
着々と進められる宿敵攻略への布石。新庄監督の脳裏には「鷹捕獲」に向けた青写真が描かれている。












