復調か、それとも…。日本ハムの首脳陣がチーム好調の裏で万波中正外野手(25)の不安定な打撃を気にかけている。プロ7年目の和製大砲は先発出場を続けているが、持ち味の打撃が低迷中。20日のオリックス戦(エスコン)こそ4打数2安打をマークしたものの、直近の出場6試合に絞れば20打数3安打、0本塁打、2打点、9三振と不振にあえぐ。パ2位のチームが6―5で勝利し4連勝を飾った一方、背番号66の「完全復活」も待ち望まれている。
この日の試合前、万波の状態を問われた八木裕打撃コーチ(60)は「見ての通りです」と苦笑いを浮かべながら、次のように説明した。
「本人も、ちょっと考え込んでる部分があるからね。(打席で打撃フォームや打つべき球を)迷っているのが一つ。あとはメカニック的にうまく(相手投手に)対応しきれていない部分もあるので。この辺りがかみ合っていないと思う」
野球に対し、とにかくストイック――。自身のレベルを少しでも上げようと積極的に試行錯誤するタイプとして、万波は一目置かれている存在だ。だが、逆に向上心が裏目に出ることも少なくない。そこが「悩ましい問題」でもあるという。
「いろいろと考えて自分から、やる選手なんだけど…。それが合ってなかったりする可能性もあるので。2年間レギュラーでやってきて、それなりの成績を出して『もっと上を』というところで成績が落ちているのは、そういうことなんじゃないかと。われわれがアドバイスできることも限られているし、感覚もちょっと違うので。難しいですよ」(八木コーチ)。
万波は好不調の波が激しいとはいえ「ここぞ」の場面での勝負強さが際立つ。昨年10月13日のCSファーストステージ第2戦(対ロッテ=エスコン)では負ければ終戦の中、1―2の劣勢で迎えた9回裏に起死回生の特大同点ソロ。チームを救い、その後勢いに乗った日本ハムはファーストステージを突破した。そんな起爆剤になりえる選手でもあるため今後、シーズン最終盤を迎える前にチームとしても早期復調を願う思いは強い。
同日のオリックス戦試合前練習では、新庄剛志監督(53)自ら打撃練習中の万波に歩み寄りアドバイス。八木コーチによれば「そんなに大きいの(長打や本塁打)は要らない。リラックスして行ったらいいんじゃない、というような助言」だったようだが、指揮官も主軸の状態は気が気でないのだろう。
そんな助言が功を奏したのか。「8番・中堅」で先発出場した同戦では7月31日のソフトバンク戦(エスコン)以来となる13試合ぶりのマルチ安打を記録した。パ首位のソフトバンクを3ゲーム差で追うチームの浮沈に影響を及ぼす万波の打棒。このまま急上昇を見せるのか。それとも下降してしまうのか。周囲は固唾をのんで、その行方を見守っている。











