〝競泳ニッポン〟復活への第一歩となるか――。3日に幕を閉じた水泳の世界選手権(シンガポール)で、競泳日本代表は銀メダル3個、銅メダル1個の計4個のメダルを獲得。入賞は16で当初の目標だった「複数メダル&入賞14以上」をクリアした。
2024年パリ五輪で日本勢のメダルはわずか1個。男子400メートル個人メドレーの松下知之(20=東洋大)が銀メダルに輝くも、その他の有力選手は思うような結果を残せなかった。28年ロサンゼルス五輪に向けて再建が急務となる中、倉沢利彰競泳委員長(49)は「スピード感を持って改革に取り組んでいきたい」。日本代表の選手らが行動をともにする時間を増やしたことで、お互いに刺激し合いつつ、信頼関係の構築にもつながった。
大会前は競泳関係者から「何とか1個でもいいからメダルを取ってくれたらいいけど…」と不安の声も上がっていたが、男子200メートル自由形で村佐達也(18=イトマン東京)が日本新記録をマークして銅メダルを奪取。女子400メートル個人メドレーで成田実生(18=ルネサンス金町)が銀メダルを勝ち取るなど、若きスイマーの活躍も光った。
ただ、女子100メートル平泳ぎで鈴木聡美(34=ミキハウス)が0秒14差の4位、同50メートルバタフライでは平井瑞希(18=TOKIOインカラミ)が0秒01差で決勝を逃すなど、勝負どころで涙をのむ場面も目立った。倉沢委員長は「やはりメダルは多かったけど、悔いが残る」と振り返った上で「水泳界にとっては9番、17番というのは取ってはいけない順位と言われているが、そういったところが多かった」と課題を口にした。
明るい兆しが見えたとはいえ、世界では高速化が進んでいる。「もっともっと層を厚くしていかないと」と倉沢委員長。ロサンゼルス五輪でのリベンジへ、まだ勝負は始まったばかりだ。












