バウアー、ジャクソンに次ぐ〝DeNA第3の外国人投手〟アンソニー・ケイ(29)もあえなく打ち崩された。9日の巨人戦(横浜)は3―4で敗れ、2位巨人とは2・5ゲーム差となった。

 中盤まではいい勝負だった。ベイ打線が3回に梶原の適時三塁打、蝦名の犠飛で2点を先制。先発ケイも4回に岸田の適時打で1点を失ったものの、5回まで粘りの投球で最少リードを守った。

 しかし、6回一死から泉口にソロ本塁打で同点とされ、もろくも崩れる。キャベッジに中前安打、岸田に四球、キャベッジに意表を突く三盗を決められ、代打・坂本に左翼線を破るタイムリー二塁打を打たれて勝ち越された。ここで降板したケイはベンチへ戻るや、怒りの形相すさまじく、大声で吠え、グラブを投げつけて荒れに荒れた。

 試合は7回に蝦名の適時打でいったん3―3の同点に追いついたが、8回に4番手・伊勢が大城の犠飛で勝ち越された。1点ビハインドのまま、9回まで抑えられてジ・エンドだ。

 三浦監督は「(点を)取ったり取られたりしながら引っ繰り返せなかった」と敗戦の弁。ケイについては「しっかりゲームをつくってくれた。失点はしたけど、内容は良かった」とねぎらった。

 今季は打線が打てなかった時期、ケイは粘り強く試合をつくってきた。無失点、1失点に抑えても約2か月勝ち星に恵まれなかった時期もある。それでもケイ本人は、「勝ち負けは自分でコントロールできない部分が多いので、気にしても仕方がないよ」と冷静にコメント。約2か月ぶりに勝ち星がついた8月2日の巨人戦を例に取り「あの投球はこの1か月半で一番悪かった。それでも勝ちが付くこともあるんだから」と言うのだ。

 そこまで悟ってはいても、この日は逆転された時に感情の抑えようがなかった。来日2年目でメンタルが強化されたと言われるケイだが、次回登板への影響が気になる。

 そんな折も折、10日に中4日で先発予定だったバウアーが腰の違和感で急きょ登板を回避。石田裕が代役先発として緊急登板する。

「今回の登板はチャンスと捉えて前向きにやりたい。今年は開幕した時、先発だと言われていたけどロングリリーフになったり、逆に中継ぎから先発になったり。そういうのも長い野球人生でプラスになると思うので」

 こう気丈に語った石田裕は「急きょ過ぎて、あんまり試合のことは考えられない」と本音も口にした。9日に敗れただけに、10日の試合はますます重要になるが、勝てる投球ができるか。