勝ったとはいえ、また大きな懸案が残った。DeNAは5日の広島戦(横浜)で5―4とサヨナラ勝ち。9連戦の初戦を白星スタートで飾ったものの、不安を露呈したのは先発のトレバー・バウアー投手(34)だ。6回を110球、2被弾を含む8安打4失点と安定感を欠いた。
立ち上がりからボールに力がなかった。初回先頭の中村奨に149キロ直球をとらえられ、フェンス直撃の二塁打。一死三塁からは小園にも148キロの直球を中前へ運ばれ、先制を許した。
その後、1点リードとなった5回も先頭のモンテロに4号同点ソロを被弾。7番・羽月にはバントヒットで出塁を許し、8番・二俣の3号2ランで再び逆転された。
6回に蝦名の2号ソロで1点差に追い上げ、一死二塁でバウアーに打順が回ると、フォードが代打に送られ「お役御免」。サヨナラ勝利で喜びを分かち合いながらも、試合後のバウアーは「いい投球もあったし、思うような投球ができない時もあったけど、チームが追いついてくれたのはうれしいです」と言葉少なだった。三浦大輔監督(51)も「決していい方じゃなかったけど、今日できる中でやれることをやっていたと思う。ただ、いいボールと悪いボールがはっきりしていた」。
だが成績が振るわない半面、バウアーが目に見えない好影響をもたらしているのも確か。そうした中で先発、中継ぎ双方で活躍中の石田裕も積極的に〝バウアーの教え〟を請うている。
「(バウアーは)キャッチボールでいろいろな投げ方をしてるんです。サイドスローをやったり、フィールディングの練習を入れたり。(その目的は)いろいろな刺激を脳に入れることで普段の投げ方を新鮮にするためなんだと教えてくれて、僕も実践しています。おかげで引き出しが増えた。野球に取り組む姿勢は本当に参考になります」
もちろんDeNAは若手をコーチしてもらうため、バウアーに推定9億円もの年俸を払っているわけではない。シーズンも残りわずかだ。早く肝心の投球で本来の姿を取り戻してほしい。












