正念場を迎えたDeNAに、追い打ちをかけるアクシデントが襲いかかった。セ3位のチームは1日の巨人戦(東京ドーム)で7―2と逆転勝ちし、2連勝。だが試合前のチームには予想だにしない激震が走っていた。1日の巨人戦(東京ドーム)の試合前、4番・牧秀悟内野手(27)が突然の登録抹消。前日7月31日のヤクルト戦(横浜)で久々の本塁打となる16号3ランを放つなど3安打で大活躍していただけに、何とも痛い離脱となった。

 この日の相手先発・山崎は試合前の時点でDeNAが7連敗中。その天敵から、牧は前回7月11日の対戦で15号ソロを打っている。三浦監督は試合前、牧について「前回一発打ってくれていますからね。そのイメージで打席に入ってくれればと」と期待感たっぷりにコメント。前日の勢いを加速させることに関しても「そうしていかないと」と前向きに話していた。

 ところが、それから30分もたたないうちに登録抹消が公示。急きょ、梶原が代役に登録された。三浦監督は試合後、牧離脱の原因を「上半身のコンディション不良」と説明。「牧本人、トレーナーとも話し合った上で決断をした」という。

 指揮官が期待の程を語った試合前発言の直後に牧が離脱したことや、詳しい症状などについては「言えないことはいっぱいあるから」と最後まで明言せず。そうした態度が、かえって余計に事態の深刻さを現していた。

 だが、セ3位から日本一へと上り詰めた昨年のように、こうした逆境をエネルギーに変える底力がDeNAにはある。その証拠にこの日の巨人戦では、牧不在のベイ打線が2夜連続の大爆発。これまで天敵だった山崎をKO降板に追い込んだ。

 2点を追う5回に先頭・桑原が二塁内野安打で狼煙を上げ、無死一、二塁から佐野の適時打でまず追撃の1点。一死から宮崎の適時打で同点に追いつき、山本の適時二塁打で一気に逆転だ。打率3分4厘のジャクソンも山崎から押し出し四球をもぎ取り、打順が一巡した桑原の2点適時二塁打で一挙6得点。5回途中で天敵右腕をマウンドから引きずり下ろした。

 勢いづく打線は9回にもダメ押しの1点を加えて12安打7得点の猛攻で快勝。5回先頭に大量得点の口火を切る2本目の安打を放ち、通算1000安打に到達したヒーロー・桑原将志外野手(32)は「牧が抜けたのは痛いけど、みんなでカバーしてやっていきたい。これを機に、もっと強くなれるように頑張ります!」と言い放った。

 この日の勝利で2位・巨人とは0・5差。今こそ、牧が昨年考案したスローガン「勝ち切る覚悟」の見せどころだろう。