マリナーズ傘下3Aタコマを自由契約になり、DeNA入りした藤浪晋太郎投手(31)が18日、横浜市内の球団事務所で行われた入団会見に出席。新天地にかける意気込みを熱く語った。3シーズンぶりの日本球界復帰となるが、MLB関係者の見方はシビア。剛腕の立場は極めて微妙で1年ごとが勝負となりそうだという。
すがすがしい表情で再出発の会見に臨んだ。ベイスターズの球団カラーに合わせるかのように、藤浪はブルーのネクタイを締め、スーツ姿で登壇。DeNAを選んだ理由について「本当に藤浪晋太郎っていう選手が必要なんだっていう熱を体現していただいたので」と明かし「本気で優勝を目指して、そこのピースになれるように」とも続け、一語一句に力を込めた。
米球界から3年ぶりとなるNPB復帰。対戦したい相手として古巣・阪神の佐藤輝の名を挙げつつ「結果を出して一軍のマウンドで横浜スタジアムでしっかり投げ、甲子園でも投げるチャンスが巡ってくればいい」。同席した萩原チーム統括本部長は起用法に関し「先発もリリーフもこなせる選手。基本は長く投げてもらいたいが、状況に応じていろいろなポジションをこなせる」と述べ、ユーティリティー的な役割を期待した。
藤浪は2022年オフに阪神からポスティングシステムでメジャー移籍。翌23年はアスレチックス、オリオールズで計64試合に登板(先発は7試合)して以降はマイナーでプレーを続けていた。
12年のドラフト会議では4球団が競合した末、阪神に入団。高卒1年目の13年から3年連続で2桁勝利をマークするなど華々しい活躍を見せた一方、切り離せなかった課題が「制球難」だった。MLB関係者の一人は「そこは変わらなかった」と断言。阪神は日本屈指の人気球団ということもあり、注目度の高さや周囲の〝雑音〟の多さを一因とする声もあったが、マイナーでも大きな改善は見られず、環境ではなくあくまでも藤浪本人の技術の問題とみている。
それだけに、前出関係者は「メジャーの先発ローテやブルペンのトップで活躍した投手が、日本に復帰するような雰囲気があるけど、全く違う」とキッパリだった。
今季プレーした3Aでは5月以降は持ち直したが、4月までは防御率12点台。年間を通じて第一線で活躍し続けるためには、好不調の波を最小限に抑えることが求められる。だからこそ別のメジャー関係者はこんな厳しい見立ても口にした。
「特にDeNAにはバウアーやケイ、ジャクソンといったMLBで投げてもおかしくない投手が複数いる。そういう意味では、彼を見る目はシビア。数字通り、3Aレベルの31歳の投手。契約年数はさておき、サラリーに見合った力量を発揮できなければ、来季以降の戦力としての『判断』も早いと思う」
現在、セ・リーグでは阪神が首位を独走しているが、2位から5位までは混戦となっている。DeNAも逆転優勝への望みを捨てておらず、野手では昨季在籍したマイク・フォード外野手(33)と再契約し、元中日のダヤン・ビシエド内野手(36)とも契約合意が伝えられている。
藤浪にも起爆剤としての期待が寄せられる半面、肩透かしに終われば助っ人の外国人選手と同じように早々と〝見切られる〟可能性もあるという。NPBに帰ってきた藤浪は化けるのか、それとも何も変わっていないのか。大きな注目が集まりそうだ。













