中日は30日の巨人戦(バンテリン)に0―2で敗れ、借金「8」。今季17回目の零封負けに井上一樹監督(54)は「(巨人先発の)戸郷君が良かったという感じも受けなかったけれども、仕掛ける形のものができなかった」と悔しそうな表情を浮かべた。

 7月は7連勝がありながら、9勝11敗と月間での負け越しが決定した。なかなか波に乗り切れないが、それでも3位・DeNAとは1・5ゲーム差。2012年以来13年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性があるだけに、名古屋はここ数年にない盛り上がりを見せている。

 バンテリンドームでは3万5000人以上の入場者があった場合に「満員御礼」の発表がある。7月は11試合中10試合が「満員御礼」。20日に放送された中日―DeNA戦(バンテリン)の平均世帯視聴率が10・6%(ビデオリサーチ調べ、数字は名古屋地区)と、今季初めてデーゲームで2桁視聴率を記録するなど視聴率も絶好調だ。「朝や夕方の情報番組でドラゴンズのニュースを放送すると反響が大きいんです」(地元放送関係者)

 中日は92試合を戦って41勝49敗2分けの借金「8」。これは3年連続最下位に終わった昨年の92試合時点(38勝48敗6分けの借金10)と、それほど変わらない。だが昨年は92試合時点で3位とは6・5ゲーム差だったのに対し、今季は2位・巨人にも4ゲーム差と十分巻き返し可能な状況にある。中日のCS進出を望む在名テレビ局内からは「借金がこれだけあってもCS出場に期待できるのは阪神が巨人(13勝5敗)とDeNA(10勝4敗2分け)に大幅に勝ち越しているから。中日には5勝7敗と負け越してますからね。阪神さまさまです」と阪神への感謝の声が上がっている状況だ。

 この日の敗戦で中日は自力Vが消滅。阪神にマジック「39」が点灯したものの、今後もライバルチームをたたいてもらえるならこれほど「ありがたい存在」はなさそうだ。