中日は29日の巨人戦(バンテリン)でボスラーの逆転3ランなど打線が爆発し、8―5で勝利。連敗を4でストップさせた井上一樹監督(54)は「毎日借金を減らすために、(勝率)5割に突き進むために、勝つためにどうしたらいいか考えてやるだけです」と安堵の表情を浮かべた。

 チームのピンチ脱出に力を発揮したのが先発の大野雄大投手(36)だ。6回5失点で6勝目(3敗)をゲットしたが、6勝のうち4勝が連敗をストップしての白星。5月7日のDeNA戦(バンテリン)で今季初勝利(6回無失点)を挙げてチームの連敗を「4」で止めたのを皮切りに、2勝目となった6月6日のロッテ戦(バンテリン)では6回2失点で連敗を「3」でストップ。7月4日のヤクルト戦(バンテリン)では9回途中1失点で4勝目を挙げて連敗を「5」で止めている。

 まさに〝連敗ストッパー〟となっている左腕に、同僚の祖父江も「大野はそういうの(連敗ストップ)をやってくれる投手。信頼は本当にあると思います」と全幅の信頼を置いている。

 さらに〝勝ち運〟まで運んできているようだ。この日は相手の4番・キャベッジに2本塁打、5打点を献上した。それだけに大野自身も「負け投手になってもおかしくない内容。7連勝の後の連敗を何とか止めたいというのはありましたけど、今日は野手が止めてくれました」と感謝を口にした。

 投げれば、チームの連敗を止める〝持っている男〟。大野は「こんな年、なかなかないと思うんですよね。(Aクラス入りの)チャンスやと思う。いつもここからズルズル離されて結局Bクラス、5位、6位というのが多かったけど、絶対にみんなで粘って最後の最後までくらいついていきたい」と諦めていない。

 2位・巨人とは3ゲーム差、3位・DeNAとは1・5差に接近。中日の生え抜き投手でただ一人、クライマックスシリーズでの登板経験のあるベテランは自身2度目のポストシーズンをつかみ取るために、腕を振り続けるつもりだ。