エースの熱い言葉が低迷脱出のきっかけとなるか――。中日・大野雄大投手(35)の「変わらないと勝てへん」発言にOBや関係者の間から「さすが大野。よく言ってくれた」「チームが変わるきっかけになる」という声が上がっている。

 大野は9日にナゴヤ球場で現状維持の年俸3億円でサインした契約更改後の会見で「チームとしてはガラッと変わらないと勝てへんやろなと思います。このままいっても多分勝てへんと思いますね。選手が一番やらないといけないんですけど、球団もそうですし、監督、コーチ、みんながやっぱり変わらないと、僕は強くはならないと思う」。球団史上初の2年連続最下位に沈んだチームへの率直な思いを吐露した。

 さらに「ウチの球団はこれだけ低迷してますから、もっともっと変わっていかないと。ただ練習するだけじゃ強くならないと思います」と意識改革の必要性を訴えた。

 大野の発言がネットニュースで報じられると中日OBの間でも大きな反響を呼んだ。

 元バッテリーコーチで星野監督の側近でもあった金山仙吉氏(72)は「大野は自分のことよりもチームのことを思ってかなり踏み込んだ発言をしてくれた。弱いチームを何とかしたいという思いが伝わってくる。あの発言を聞いたら他の選手も発奮するだろうし、球団や首脳陣もいろいろと考えるだろう。中日全体が一つにまとまるきっかけにもなる。大野はいい船頭になった。中日ファンのウチの嫁も大野の発言に感激していたよ」と大絶賛した。

 大野を新人のころからよく知る別のOBも「大野はドラゴンズを愛しているし、表現力もある。〝みんなが変わらないと勝てないよ〟とあえて言ってくれたのは大きい。球団も今年お客さんが入ったからといってそれにあぐらをかいてはいけないし、選手も首脳陣も変わらなければと思うはず」と大野発言が低迷脱出へのカンフル剤になると期待を寄せている。

「(来年は)36歳ですけど34歳までローテーションを守れたので、たった1年か2年でできなくなるわけはないと思っている。規定投球回は毎年のテーマなのでクリアできるように準備してきます」。来季のフル回転を誓った竜のエースの言葉が今後、チームにどのような変化をもたらすか注目だ。(金額は推定)