新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」26日の大田区総合体育館大会のBブロック公式戦で、IWGP世界ヘビー級王者のザック・セイバーJr.(38)が、NJPW WORLD認定TV王者エル・ファンタズモ(38)との王者対決を制した。

 前年度覇者でもあるザックだが、開幕戦(19日、札幌)から2連敗。大田区大会前時点で右ヒザ負傷により欠場したゲイブ・キッドの不戦勝で得た1勝のみで、この日の公式戦を迎えた。

 英国時代からしのぎを削り合った2人は、お互いに一歩も譲らず一進一退の攻防を展開。だが7分過ぎ、ドロップキックで場外に落とされたザックは、プランチャ、トペ・スイシーダ、スワンダイブ式サンダーキス’86と大技を連発されると、動きが止まった。さらにリングに戻されると、掟破りのザックドライバーくらい、驚いた表情を浮かべる。

 それでも15分過ぎ、サンダーキス’86をヒザで迎撃したザックは、サッカーボールキックで黙らせる。そこから強烈な張り手を繰り出し、ザックドライバーからのスリーパーホールドでとらえた。最後は変型ドラゴンスリーパーで締め上げ、ギブアップを奪った。

 バックステージに現れたザックは「勝ち点2。去年はもう6点を取ってたけどな。プロレス界、特に日本のプロレス界でユニットを超えた友情を育むのは、とてもレアなことだ。そんな中、俺とファンタズモは不思議なことに〝不運な友情〟を育んで新日本の名を背負い、世界をともに旅してきた。ほとんど世界中のインディー団体をサポートするために。ファンタズモはあと少しで俺を倒すところまでいった。それほどアイツは強かった」と敬意を示した。

 同ブロックは現在勝ち点8のYOSHI―HASHIと「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」の成田蓮が首位に立つ。開幕戦で急所攻撃をくらい敗れた成田の決勝進出を阻止したいザックは「レンレン(成田)、本当の勝利じゃないだろ? この卑怯者め。この会社のために俺は決勝まで行く必要がある。H.O.T同士のG1決勝、そんなことがあってはならない。そんなことがあったら、俺は太平洋の海底に身を投じる」と言い切った。

 最後には「そしてエル・ファンタズモ、もしすぐに復讐したいなら、準決勝に進出するんだ」と呼びかけた。