新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」25日大田区総合体育館大会のAブロック公式戦で、辻陽太(31)が大岩陵平(26)から3勝目を挙げた。
ジーンブラスターにおきて破りのジーンブラスターをカウンターで浴びた辻は、ラリアート、ドクターボムと怒とうの猛攻にさらされた。それでもジャーマンからのTHE GRIP(ローリングラリアート)を回避するとそのまま変型トケで押さえ込み技あり勝利を収めた。
前半戦で3勝1敗と好調をキープする辻には、反骨心を燃やす相手がいる。来年1月4日東京ドーム大会での引退を控える棚橋弘至だ。今年のG1でメインイベント登場回数5回はAブロック出場選手の中で最多。ラストG1で注目を集めている。
この現状に辻は「確かに彼は功労者ですけど、結局ラスト棚橋にあやかってるこの会社の現状は悔しいですよね。俺たち現世代が力を合わせてこれだけ新日本を引っ張っても、棚橋一人に勝てないというのは」と問題提起。棚橋はここまで4戦してメインで2勝、それ以外で2敗と生まれながらの千両役者っぷりを発揮しているが…。「そこに関してはさすが棚橋と言える部分はあると思うんです。正直悔しいのはありますけど、メインで結果を出すのはスターの条件。だからこそメインで棚橋に勝つことに意味があると思いますし。僕らが会社に信用されてないというところは何としても見返さないといけないですよね」と、公式戦(8月3日、福岡)での激突へ腕をぶした。
辻にとって棚橋は学生時代にスカウトされ、入門後は付け人を務めた特別な存在だ。それだけに「あくまで自分の希望ですけど、G1の公式戦1試合でファイナルロードを消化させたくないですね」と、棚橋との〝ラストシングル〟は今回のリーグ戦ではなく特別なシチュエーションを熱望。「もし会社が終わらせるようであれば、新日本プロレスもその程度だったということになるかなと。これから新日本を背負っていく僕にとって棚橋弘至は切り離せない存在なんです。そこをフォーカスできない団体はお先真っ暗です。だからこそここで勝って、ケジメの一戦へとつなげたいですね」と目を輝かせた。
昨年は準優勝とあと一歩のところで涙をのんだ男が目指すのは頂点しかない。棚橋という大エースが出場する最後のG1を制すのは、その薫陶を受けた新時代の旗手だ。













