やっと笑った。全セのライデル・マルティネス投手(28=巨人)が「マイナビオールスターゲーム2025」第1戦(23日・京セラ)に先発し、1回無安打無失点と好投した。
中日時代の2018年以来、7年ぶりの先発マウンドで頓宮(オリックス)の初球にはスピードガンも計測不能の〝超遅球〟を披露。結果は頓宮の背中側へ大きくそれてボールとなったものの、突然の「魔球」に場内は大きく沸き立った。
その後、村林(楽天)との対戦でもスローボールを投じ、1イニングを完全投球。遊び心も加えた投球にマルティネスは「(遅球は)マウンドに上がった時にやってみようかなと思いついた。結果的にすごい楽しかった」と振り返り、後半戦での投入について聞かれると「今のところは投げないよ、先のことは分からないけどね」とケタケタと笑い、含みも持たせた。
年に一度の祭典が良薬となったのかもしれない。試合前の練習中には終始穏やかな表情を浮かべ、記念撮影にも応じた。今季初失点を喫した3日の阪神戦(甲子園)や決勝の逆転3ランを食らった9日の中日戦(福島)などでは思いつめたような表情を浮かべていた。
最強の守護神とはいえ手痛い失点が続き、周囲からは精神面への影響も心配されていた。だが、この日のマルティネスの様子に、関係者の間からは「彼がこんなに笑っているのは久々に見ましたよ。心の底から楽しめたのかな」といった安堵の声も上がった。
真面目であると同時に明るい性格の持ち主のマルティネス。ついに取り戻した「笑顔」は完全復活へのサインなのかもしれない。












