新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」23日長岡大会のBブロック公式戦で、「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」の成田蓮(27)がNJPW WORLD認定TV王者エル・ファンタズモ(38)から2勝目を挙げた。事実上の〝王者3タテ〟達成をアピールする成田は、同ブロックの3王者にベルト返上を無法要求。オートマ式3冠王者の野望を明かした。

 ファンタズモの猛攻にさらされ、サンダーキス’86(ダイビングボディープレス)を浴びた成田だったが、H.O.Tの金丸義信が場外からレフェリーの足を引きカウントを妨害。味方の介入で窮地を脱すると急所攻撃からダブルクロスをさく裂させ、地獄の断頭台(ダイビングギロチンドロップ)で3カウントを奪った。

 成田は初戦(19日、札幌)でIWGP世界ヘビー級王者ザック・セイバーJr.から金星を挙げており、TV王者のファンタズモも立て続けに撃破。同ブロックにエントリーしているもう一人のタイトルホルダーのIWGP GLOBALヘビー級王者のゲイブ・キッドは20日札幌大会から右ヒザ負傷により欠場が続いており、公式戦(8月2日、広島)までに戦列復帰できるかは微妙な状況となっている。試合後に取材に応じた成田は「ゲイブがケガとかウソついてるけど、真相は俺から逃げただけだろ。このまま不戦勝になるから、これで俺はこのブロックのチャンピオンに全員勝ったことになるな」と身勝手なことを言い出し、一方的に3王者狩り完遂を宣言した。

 言いたい放題は止まらない。「それにしてもアイツら、ベルト持ってない俺に負けておいてよくデカいツラして公式戦続けられるな。俺が優勝したら、3人ともベルト返上しろ。俺がまとめて預かってやる。今回の結果見ればIWGP実行委員会も文句ないだろ」と3王者に通告。G1制覇と同時に3本のベルトを自動的に手に入れるプランを明かした。

 ちなみに2戦目(20日、札幌)ではYOSHI―HASHIに緊箍児(変型エビ固め)で丸め込まれ、わずか1分26秒で敗れているが、これはレフェリーの誤審だと指摘。「あれはカウント2…なんならカウント1だったし、世紀の大誤審もいいところだろ。最近のプロレス界では誤審がはやってるのか? G1が終わり次第、日本プロレスリング連盟に意見書を提出するつもり。坂本(祐哉レフェリー)は今のうちに転職活動しとけ」と言いがかりをつけ、事実上は〝全勝〟だと強硬主張した。

 言っていることはメチャクチャながら、価値ある勝利を重ねていることだけは揺るぎない事実。成田がBブロックの台風の目となりつつある。