新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」で、7年ぶり4度目の優勝を狙う棚橋弘至(48)が〝金字塔〟への思いを明かした。

 来年1月4日東京ドーム大会での引退を控えている棚橋にとって、今大会は泣いても笑っても最後のG1となる。Aブロックにエントリーされ、初戦(19日、札幌)ではタイチに勝利したものの、2戦目(20日、同)はカラム・ニューマンに敗れ1勝1敗のスタート。2試合を終え「G1の勝ち星一つってのは重みがあるからな…。俺はG1に選ばれた選手として、誇りを持ってリングに上がっているから」とかみ締めるように語った。

 今大会が歴代最多23回目の出場で、G1公式戦の通算戦績は21日時点で98勝69敗8分け(優勝決定戦を含む)。積み重ねてきた勝利数も歴代最多で、前人未到の「100」の大台にあと「2」に迫っている。2位以下のオカダ・カズチカ(80勝)、内藤哲也(77勝)がすでに新日本を退団しており、それに続く後藤洋央紀は72勝と引き離されている上に今大会を負傷欠場している。

 不滅の大記録となる可能性もある通算100勝に棚橋は「まあ、これは最初からそこを目指してやってきたわけではないですけどね。23回の積み重ねだから。全然意識してないですよ。それは対戦相手があって、G1というものがあって初めて出てくる記録だから。感謝しかないね」と最初は平静を装ったが…。やはり「100年に一人の逸材」を名乗る男は〝偉業〟に敏感で「でもこれで100に届いたら、G1・100勝の逸材になるね。達成したら本当に『100年に一人』で確定ですね」と目を輝かせた。

 もちろん出場するからには4度目の優勝を目指しているだけに、現段階で100という数字はあくまで通過点でしかない。プロレス史に名を刻む大エースが、最後の夏を全力で駆け抜ける。