夢舞台がまさかの修羅場に!? ドジャース・大谷翔平投手(31)が15日(日本時間16日)にアトランタで開催されるオールスターゲームに、5年連続5度目の出場を果たす。MLBのトップ選手が大集結する一夜限りの祭典だが、シーズン中の遺恨が極限まで深まっている“暴れん坊”の暴走が危惧され、何やら不穏なムードも垂れ込めている。

 DH部門で選出された大谷は1次投票でナ・リーグ最多の396万7668票を獲得。同僚の一塁手・フリーマン、捕手のスミスとともにスタメン出場を決めた。

 オールスター戦は言わずと知れた年に1度の祭典。全米のファンもこの日ばかりは普段のライバル関係を忘れ、トッププレーヤーたちが送る夢の時間を満喫する。ところが、大谷が同リーグの三塁手部門で選ばれたパドレスのマニー・マチャド内野手(33)から、妙な因縁を吹っ掛けられるのではと懸念されている。

 メジャー情報にも詳しいスペインの有力紙「マルカ」は「ドジャースとパドレスの緊張関係がオールスターゲームに波及。マニー・マチャドは大谷翔平らと共存しなければならない」と何ともおどろおどろしい見出しで報じている。

 ドジャースとパドレスは同地区で長年のライバル。加えて6月16~19日(同17~20日)にドジャー・スタジアムで行われた4連戦は荒れに荒れた。両チームで計8死球が乱れ飛び、4戦目にはドジャース側が当てた死球でとうとう乱闘騒ぎが勃発。両監督が退場処分となり、チームの顔でもある大谷も4連戦中に2死球を受けた。

 そうした中で誰よりも打倒・ドジャースに燃えていたのがマチャドだ。昨年の地区シリーズではロバーツ監督の近くにボールを投げつけてベンチから罵声を浴びせ、先月の対戦でも味方が死球を受けると、ベンチ前に飛び出して審判に“抗議”。「もしぶつけようと思うなら、向こうにはスーパースターがたくさんいる」と物騒なコメントを残しただけでなく、試合中の観客のヤジには中指を立てて応戦したシーンまでSNS上に拡散された。

 同紙は「パドレスとドジャースの間に存在する差し迫った状況を理解するには、サンディエゴ(パドレス)のクローザー・スアレスが大谷翔平に故意死球を当てた翌日、3試合の出場停止(2試合に軽減)と金額非公開の罰金処分を受けたことを思い出す価値がある」と警鐘を鳴らす。

 マチャドは過去にもラフプレーや乱闘、審判への暴言で退場となったが、今では丸くなりつつある。大谷が2シーズンぶりに投手復帰した4連戦初戦では、マチャドが「投手・大谷」の投球にスイングしたかどうかを三塁上でにこやかに話していたが…。

 それでも同紙は「マチャドは攻守で中心選手として活躍している」としつつ「同時にパドレスやドジャースの選手にとって同居することは最も望ましくない状況だ」と繰り返し強調していた。

 さすがにマチャドも場をわきまえていそうな気もするが、何かのきっかけでスイッチが入り、内紛に陥ってしまうのか。大谷の無事を祈るばかりだ。

 ○…マチャドは7日(同8日)に本拠地サンディエゴで行われたダイヤモンドバックス戦で、MLB通算2000安打を達成した。4回に三遊間を襲う内野安打で大台に到達し、一塁上でヘルメットを掲げてファンの祝福に応えた。続く打席では通算357本塁打となる15号ソロ。33歳までに350本塁打と2000安打を達成した史上17人目の男となった。何かと素行面がクローズアップされがちだが、実力は折り紙付き。メジャー公式サイトも「クーパーズタウンへの道筋を示した」と殿堂入りを確実視している。