ドジャースとナ・リーグ西地区で長年のライバル関係にあるパドレスとの〝6月決戦〟は大荒れのまま幕を閉じた。

 19日(日本時間20日)までドジャー・スタジアムで行われた4連戦では計8死球が飛び出し、警告試合、両監督の退場、さらには両軍が総出でグラウンドになだれ込み、大乱闘寸前にまで発展した。中でも血気盛んだったのが昨年の地区シリーズをはじめ、ドジャースへの〝敵意〟を隠さないマニー・マチャド内野手(32)だった。

 2018年シーズン途中からドジャースに在籍したこともあるが、パドレスに移籍して今季で7年目。歯に衣きせぬ物言いや言動は何度も物議を醸してきたが、米全国紙「USA TODAY」の敏腕記者、ボブ・ナイチンゲール氏は22日(日本時間23日)に「誤解された選手」として同僚たちが語るマチャドの〝素顔〟を伝えている。

 それによれば、ユーティリティープレーヤーのウェードは「去年はヒジとかのケガに悩まされながら一度も打線から外れなかった。彼があんなプレーをしているのを見ると『彼がやっているなら、自分もケガを抱えながらでもプレーできる』と思えるんだ」「彼は毎年オールスターやMVP級の活躍を見せ、努力を続けている。街やチームに影響を与えられるごくわずかな選手の一人」と話している。

 また、マチャドの獲得に尽力したプレラーGMは「マニーがサンディエゴに来たことは、我々が状況を好転させた大きな要因」と言い「キャリア絶頂期にある最高の選手が来るというメッセージは球界全体にとって大きな意味があった。このチームは過去5年間でプレーオフに3度出場している。次はマニー率いるチームがワールドシリーズで優勝する姿を見る番。彼がプレーする理由はそこにある」と断言した。

 さらに、クロネンワースが「彼は野球界で最も誤解されている選手の一人。選手たちは毎日全力でプレーする。まさにそれが彼がチームにもたらしたものだ」と言えば、シルト監督も「彼はおそらくこのゲームで最も誤解されている選手の一人だと思う」と同調。「強い意見や信念を持つことは、より難しくなった。不適切なことをしたり、誰かを怒らせたりすることを肯定しているわけではない。毎日ハードに戦うことはまだいい。全選手が身を粉にしてプレーすることを約束し、それが大きな期待につながる」とマチャドの全力プレーがもたらす相乗効果を評していた。

 闘志むき出しのプレーはすべて「勝利」をつかむため。ナイチンゲール氏は「彼を好きになる必要はない。嫌いでもいい。マチャドは本当に気にしていない。彼は友達を作るためにこのゲーム(野球)をしているのではない」と伝えている。