新日本プロレスの棚橋弘至(48)が28日、師匠の藤波辰爾(71)とトークショーを開催した。

 棚橋は29日にプロデュース興行「TANAHASHI JAM」(愛知県体育館)を開催する。ダブルヘッダーの1試合目で海野翔太&田口隆祐とのトリオで藤波&高橋ヒロム&LEONAとの6人タッグ戦に出場する。

〝師弟対決〟を翌日に控えたこの日、2人のトークショーが実現。藤波の入場には伝説の珍曲「マッチョドラゴン」が使用され、会場はいきなり大盛り上がりとなった。

 棚橋が入門した1999年は、藤波が新日本の社長に就任した年でもある。そして時を経て、2023年12月には棚橋が藤波以来となる選手権社長に就任した。棚橋が「社長業100%、レスラー100%にしたいんですけど、欲張りですかね?」と質問すると藤波も「欲張りじゃないですよ。大いに、好きにやってください。僕はプロレスという企業の旗振りは選手じゃないとと思っていたので、棚橋君の就任を聞いた時はうれしかった。期待してます」とエールを送った。

藤波(右)の「ドラゴンジョーク」に表情を崩す棚橋
藤波(右)の「ドラゴンジョーク」に表情を崩す棚橋

 愛知県体育館は取り壊しが決まっているため、29日が最後のプロレス興行となる。メモリアルマッチならではの特別なマッチメイクに、棚橋は「藤波さんから今の新日本の選手がどういった影響というか、何を感じるかがポイントかなと。僕は対戦相手にいるLEONA君がちょっと気になりますね。藤波さんと海野がどんどん絡んでほしいです」と見どころを解説。

 藤波も「来年で55周年を迎えるんですけど、僕はいろいろな選手と戦ってきてるし、自分の身を通して今の選手の良さを知っているので。それから今回一番テンションが上がってるのは、LEONAだろうね。自分が夢に見た新日本のリングに初めて立てるというのはね。僕もデビュー戦を覚えてますけど、彼もちょうどいまテンパっちゃってるだろうね」と笑みを浮かべた。

 棚橋は来年1月4日東京ドーム大会で引退を控えているだけに、これが最後の師弟対決となる可能性が高い。しかし、藤波は「でもね、まだ間に合うんだよね。今日俺が来た意味って分かる? 今日はね〝ドラゴンストップ〟をかけに来たんだよ」と、まさかの引退撤回を要求。

 これにはさすがの棚橋も「藤波さん、いいの持ってますねえ…」と苦笑しつつ「プロレスのいいところは世代。本当に、海野のような選手が藤波選手と試合できるというね。他のジャンルにはない魅力。そこに生まれる化学反応を楽しみに、かといって主役は譲りたくないので、前に前に行こうと思います。なかなか胸を借りる先輩も減ってきたので、明日は藤波さんにしっかり胸を借りたいと思います」と健闘を誓い合っていた。