中日は27日の広島戦(バンテリン)からリーグ戦再開。31勝36敗2分けで5位に沈むドラゴンズだが、ここからの逆襲はあるのか。本紙中日担当として2年目を迎えた熊崎晴香記者(SKE48)とドラ番歴22年の宮本泰春記者が現場での取材をもとに後半戦の展望を語った。

 熊崎 ドラゴンズは交流戦8勝10敗の借金「2」で8位でした。27日からは2位・カープをホームで迎え撃ちます。

 宮本 リーグ戦再開を前に井上監督が動いた!26日の練習前、バンテリンドームのセンターフェンス手前で選手を集めて訓示。「俺が説法したところでテンション上がらないのもわかるよ、お前たち。球団にお願いしてニンジンもぶらさげるからな」と活躍に応じて臨時ボーナスを支給することを宣言した。

 熊崎 一塁ベンチ横のカメラマン席にいた私たちにも井上監督の訓示で選手の皆さんが盛り上がっているのがわかりました。井上監督は本当にチームのムードを盛り上げるのが上手な方ですよね。

 宮本 交流戦でラッキーだったのはセ・リーグで勝ち越したチームがなかったこと。9勝9敗で5割だった広島を除いて阪神(8勝10敗)、DeNA(7勝11敗)、巨人(6勝11敗1分け)、ヤクルト(5勝12敗1分け)とどこも借金を増やしている。

 熊崎 中日は5位とはいえ2位のDeNA、広島と3ゲーム差、4位・巨人とは2ゲーム差。十分射程圏内ですよね。

 宮本 3年連続最下位に沈んだ昨年も交流戦終了時は27勝33敗5分けの借金「6」と今年とほとんど変わらない成績だった。でも7月に苦手としている阪神とDeNAに敵地で3タテをくらって優勝争いから脱落。今年も7月には敵地でDeNA、阪神と戦う。ここが今季の正念場となりそうだ。

 熊崎 右太もも裏を痛めていた細川選手が19日に選手登録され約1か月半ぶりに一軍に戻ってきました。復帰後の4試合で13打数6安打1本塁打3打点と打ちまくってます。そして投手陣では柳投手が間もなく一軍復帰しそうです。投打の軸がそろうことで〝7月反攻〟は十分期待できるんじゃないですか。

 宮本 確かに細川選手という軸ができることで打線の迫力は大幅にアップ。高橋宏、松葉、金丸、涌井、大野、マラーのローテーションに柳投手が加われば先発陣の厚みも増すだけに逆襲に向けた戦力は整ってくる。

 熊崎 ドラゴンズは前半戦、故障者続出で苦しんだじゃないですか。そんな中で打率3割1分1厘で首位打者の岡林選手、チームトップの9本塁打を記録している上林選手が打線を引っ張ってくれましたし、松葉投手はリーグ最多タイの7勝、セットアッパーの清水投手は防御率0点台(0・94)、松山投手は両リーグトップの27セーブと力を発揮されました。

 宮本 内野陣にケガ人が続出する中で山本選手、板山選手が攻守にわたってカバーした。これだけ故障者が多く出ていても上位チームとそれほど差が開いていないのは井上監督が常々口にしている「全員野球」で踏ん張っているからだと思う。

 熊崎 先日、金丸投手にインタビューさせていただいたときに「チームの目標は日本一なのでまずはリーグで1位になれるように。ここからまだまだ巻き返せると思うので勝利に貢献できるようにやっていきたいと思います。個人としては新人王をあきらめずに取りたいと思います!」とおっしゃっていました。力強い言葉がすごく印象に残っています。

 宮本 あの言葉はしびれたね。新人王争いでは阪神・伊原陵人投手(5勝2敗、防御率1・08)がリードしているけど金丸投手は全くあきらめていない。後半戦フル回転して新人王もチームVも本気でつかみ取るつもりでいる。

 熊崎 涌井投手にお話を聞いたときに「金丸の球が最近、とんでもないものになってきた」とおっしゃってました。4度最多勝に輝いた大投手がそこまで絶賛しているだけに今後のピッチングが楽しみです。井上監督は7月1日からのDeNA3連戦(横浜)で金丸投手を先発させるみたいですね。

 宮本 7月の火曜からのカードは敵地でDeNA(1~3日)、巨人(8~9日)、阪神(15~17日)とぶつかる。ここに金丸投手とエースの高橋宏斗投手をぶつけて上位叩きを狙ってくるんじゃないか。

 熊崎 井上監督はベンチでもよく選手に話しかけていて雰囲気作りがとっても上手な監督さんだと感じています。「どらポジ」というスローガン通り、ポジティブ力でチームを逆転Vに導いてほしいですね!