西武の親会社である西武ホールディングスの第20回定時株主総会が24日、埼玉・所沢市内で行われた。

 昨季91敗のどん底に沈んだチームは貯金6でリーグ4位。首位・日本ハムとも3・5ゲーム差と躍進を遂げている。総会の中で株主から称賛されたのは昨オフに断行された大胆な〝血の入れ替え〟だ。外部から招へいされた鳥越裕介ヘッドコーチ(53)や仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチ(53)、大引啓次内野守備・走塁コーチ(40)のほか、内部昇格した広池浩司球団本部長(51)に「すごくいい仕事をされている」と賛辞が送られた。

 さらに「この成績を含め西口監督、本部長以下、全員のコーチスタッフの来季の契約(更新)をすぐやっていただきたい」と少し気が早い要望まで出された。

 今季の一軍首脳陣は、豊田投手チーフコーチを除いて全て刷新。西口監督をはじめ、昨季のベンチの雰囲気を知る首脳陣はほぼおらず、〝負のオーラ〟も一掃された状態でチーム改革が進められてきた。

 大刷新に伴い、入閣した仁志コーチは「長く続いてきた球団の習慣はやはり球団ごとにあるので、そこにポツンと1人で入るのは難しい。何かを変化させるために、自分のやり方でやろうと思ってもなかなかうまくいかないと思う。同じような感じで来た人たちがいるのは心強いし、やりやすい」と打ち明ける。

 旧体制を母体とした場合は、前政権のスタイルを踏襲するケースが少なくない。ところが、根こそぎ変えたことで身動きを取りやすかったようだ。

 さらに、仁志コーチは「他の球団でいろいろ経験している人たちが来ているので、知らないところに来たからといって、アタフタすることもない。うまく自分のやり方を出しながら、ここの球団になじみながらという感じでやっている」。〝外様首脳陣〟がのびのびと手腕を発揮できる環境を整えてくれたフロントに敬意を表していた。

 ここまでは大胆かつスピード感あふれる改革が奏功している西武。このまま現場と球団が一体となって優勝にたどり着けるか。