ドジャース・大谷翔平投手(30)が〝二刀流全開〟へ、着実に前進を続けている。

 2度目の復帰登板となった22日(日本時間23日)のナショナルズ戦に先発した大谷は、初回の1イニングで18球を投じて無安打無失点。味方守備の失策で出塁させた走者を暴投で得点圏まで進ませたが、2者連続の空振り三振に仕留めてピンチを脱出した。その後は打者としてプレーし、走者一掃の適時三塁打に26号2ラン。2安打5打点の大暴れでチームの勝利に貢献した。

 16日(同17日)の投手復帰戦でも大谷が投じたのは1イニング。MLB屈指の打力を誇る大谷がマイナーでリハビリ登板する選択肢などなく、ライブBP(実戦形式の投球練習)の後に試合に出場する負担が大きすぎるため、実戦の中で少しずつ球数やイニング数を増やしていく方針を固めた。ロバーツ監督も大谷の2度目のマウンドについて「1イニングか2イニング」と登板前から示唆していたのだが…。

 米メディア「トータルプロスポーツ」は「ドジャースファンはスーパースターの活躍に大喜びだったが、他の野球ファンは感心しなかった」と報道。その中で紹介されたのは「大谷の1イニングの『先発』は、最近のスポーツ界で最大の詐欺行為」といった過激なものをはじめ「彼のピッチングに注目するのはやめろ」「得点できなかったイニングはゴミのような1回だけ」「無得点イニング? 本気か?」「ドジャースに特別ルール。先発の1イニングが勝利の条件」と散々な言われようだった。

 もっとも、大谷はプロでの「二刀流」そのものを各方面から「不可能」と言われながら信念を曲げず、桁外れの能力と努力を重ね、外野の声をことごとく黙らせてきた。調整過程で2試合続けて1イニングを投げただけで〝アンチ〟を騒がせたことは、ある意味でスーパースターの証明といえそうだ。