ソフトバンクは4日の中日戦(みずほペイペイ)に8―2で勝利し、貯金を今季最多の「2」とした。

 投打がかみ合った。先発の前田純投手(25)は自己最長となる8回を投げ、2安打無失点。奪三振数も自己最多となる「10」をマークし、中日打線を手玉に取った。一方の打線は、ここまで不振に陥っていた栗原陵矢内野手(28)に81打席ぶりとなる3号2ランが飛び出すなど3本塁打。栗原自身も3出塁と仕事を果たした。

 試合前時点で栗原の打率は1割台。復活の兆しを見せたとはいえ、試合後に近藤と居残り練習を行うなど試行錯誤を重ねている。「(近藤さんから)『良い給料もらってるんやから、自分でやれよ』と言われたんですけど…。すごいっすね」と口にし、先輩の気構えに深く感銘を受けた。

 練習などを通してスイングを変え「自分の中では野球人生において、振ったことない振り方をしている。スイング自体を全く違うものに変えている」とも打ち明けた。

 まだ満足のいくような状態ではない。それでも栗原の〝観察眼〟には、目を見張る声もチーム内から上がっている。チーム関係者の一人は「(投手の)球の回転だったり微妙な投手の変化に気づく力は近藤と栗原は他の選手とは違う。あれはすごいです」と舌を巻く。

 小久保監督は鷹の背番号24に対し、キャンプの段階からチームを引っ張っていく役割を厳命。この日も試合後に指揮官が「何回も言いますけど彼がやってくれないと困りますのでね。続けてほしいです」と再び訴えた通り、チーム浮上のキーパーソンに大きな期待がかかっている。