新日本プロレスの大岩陵平(26)が、来年1月4日東京ドーム大会での引退を控える棚橋弘至(48)の〝引退撤回〟を狙う。

 大岩は6月29日の愛知県体育館大会でノアの清宮海斗と組み、棚橋弘至、丸藤正道(ノア)組と対戦する。同大会をプロデュースする棚橋は、団体を超えて縁のある選手を集めるコンセプトを明かしており、同戦はメインイベントとして行われる。

 現在「ファイナルロード」を歩んでいる棚橋にとって特別な一戦に抜てきされた格好だが、純粋無垢な大岩はいきなり話の腰を折るような野望を明かす。「本当に棚橋さんに引退してほしくないので。愛知県体育館のメインで戦って、もっと大岩とやりたいとかそういう気持ちになってもらえるように全力を尽くします。できれば引退撤回させたいです」と棚橋の現役続行を熱望。「何でみんな言わないんですかね? さみしくないんですかね? 僕はさみしいんですけど」と、とても素直な気持ちを表明した。

 実際に棚橋の前に選手兼社長を務めていた藤波辰爾は、2000年5月に引退に向けたカウントダウン「エピローグ・オブ・ドラゴン」をスタートさせながら翌年2月の第3戦の後に撤回したという例がある。棚橋が翻意するとは考えにくいが、大岩は「99%無理なんでしょうけど、1%でもあるのであれば、気持ちを伝えたいなと。プロレスファンになったばかりのころに小島(聡)さんとのIWGP戦(11年1月と2月)を見ていて、僕の中で棚橋さんはその時の輝きのままなんです。だから引退してほしくない」と言い切った。

 ノア修行時代以来となる清宮とのタッグ再結成にも注目が集まる。「最近『狂乱のプリンス』と言われて、また新しい顔を見せてますけど、自分のノアの最後の試合(24年9月)でも場外でボディースラム投げられたりしてたし、怖い一面は知ってましたしね。組んでいた時は何も考えなくても連係できるくらいまでのタッグ力はあったと思うし、ノアのタッグリーグも優勝してるので。久しぶりに組めるのはすごく楽しみです」。地元・愛知で行われる大一番で、大岩が主役の座を奪う。