巨人が徐々に息を吹き返してきた。29日現在で5月の23試合を12勝11敗。15日までは3カード連続負け越しで4勝8敗と苦しい戦いを強いられていたものの中旬を過ぎると一転、本来の姿を取り戻しつつある。16日以降は今季最多の5連勝を飾るなど3カード連続で勝ち越しを決め、広島との「北陸シリーズ2連戦」(27日・富山、28日・金沢)も1勝1敗で乗り切った。気が付けば貯金5でセ2位に浮上し、首位・阪神に1ゲーム差と肉薄している。

 復調の兆しが見えているチームの原動力となっているのは、反骨精神もおう盛な若手選手たちの台頭だ。その一人である増田陸内野手(24)は28日の広島戦で、3号同点ソロと勝ち越し打を放って2安打2打点の大暴れ。当日のお立ち台では「昨日の分をやり返したかった。すぐに追いつくことができてよかったです」と口にし、27日の広島戦で1点を追う9回二死一、三塁の好機で空振り三振に倒れ、最後の打者となった屈辱を抱き続けていたことを激白していた。こうした負けん気魂こそが増田陸の真骨頂でもあり、規定打席未満ながら打率3割1分9厘をマークするなど今やチームを支える存在に成長している。

 三軍での調整を経て7日に一軍へ今季初昇格した浅野翔吾外野手(20)も頭角を現している。21日の阪神戦(甲子園)では4回に先制二塁打を放って出塁すると、三進後には遊ゴロの間にヘッドスライディングで本塁生還を果たし、チームの勝利に大きく貢献。阿部監督から「そういう(熱い)気持ちが最後、勝ちにつながったんじゃないかなと思う」と評されたのは、まだ記憶に新しいところだ。

 浅野自身も日々の心構えについて「『相手に負けない。かかってこい!』ってぐらい強い気持ちで打席に入っている」と明かしており、主砲・岡本の長期離脱に関しても「1人だけでは、この穴は埋められない」としながら「なんとか全員でこの穴を埋められるように挑んでいきたい」と他のヤングGとともに一丸となる決意を固めている。

 若武者たちの「闘魂」を結集させ、チームは5月勝ち越しをかけて30日から交流戦前の最終カード・中日3連戦(バンテリン)に臨む。