卓球のTリーグ・琉球アスティーダの新監督に就任した田勢邦史氏(43)が〝地方〟に焦点を当てる理由を明かした。

 3月末まで男子代表監督を務めた田勢氏は、琉球からの熱烈オファーを受けて新監督に就任。21日に都内で行われた会見では王座奪還を誓った一方で、地方での卓球教室などのイベントを精力的に開催していく方針を示した。

 なぜ〝地方〟なのか――。田勢氏は「地方の指導者や子供たちはどうしても憧れが強くなってしまって『次は自分が』とならず、ちょっと遠慮しがちな部分が多いと思う」と切り出した上で「自分が(地方に)行くことによって、いろんなものを提供したり話をしたりすることで、子供たちが『ちょっと自分もやってみようかな』と思うようなきっかけになってくれたら」との思いを語った。

 さらに〝地方〟にはまだまだ可能性を秘めた子供たちが眠っていると分析。卓球教室は全国各地に存在するも、より高いレベルでプレーをする道を選ぶと、自然と進学先が絞られてしまうのが現状だ。「そうすると地元の学校で今まで通りクラブチームで練習しようかなとなる子供たちも出てくる。今の日本のシステムだとNT(ナショナルチーム)の下に中学、高校などがあるが、裾野が少ないので(ピラミッド型ではない)グラグラな構図になってしまう。ピラミッド型にして強化していくには、どこに進学しても頑張れるような環境が必要。今まで漏れてきた(地方の)ところに絶対天才が埋まっていると思う」と力を込めた。

 世界のトップを間近で見てきた知見を生かし、幅広い視点から日本卓球界のさらなる発展に努めていく構えだ。