全日本プロレスの春の祭典「チャンピオン・カーニバル2025(CC)」優勝決定戦(18日、大田区総合体育館)で〝最凶双子の弟〟こと斉藤レイ(38)が、宮原健斗(36)を下し初優勝を果たした。

 リーグ戦では開幕3連敗とまさかのスタートダッシュに失敗したレイだったが、中盤からの巻き返しに成功。破竹の5連勝を決めて大逆転でBブロックを2位で突破した。その勢いのまま臨んだ優勝決定トーナメントの準決勝では、Aブロック1位の鈴木秀樹と対戦すると、ゴング前に襲われスリーパーで意識を飛ばされそうになる。だがこれでレイの怒りが爆発だ。ゴングが鳴らされるや鬼の形相で襲い掛かると重い張り手の連打で鈴木を吹っ飛ばし、わずか2分足らずでKO。レフェリーが10カウントを数えて衝撃の圧勝とした。

 決勝ではAブロック2位の宮原と対戦。準決勝でBブロック1位の本田竜輝との激闘を制し勝ち進んだ宮原にも勢いそのまま襲い掛かる。場外戦では鉄柱に寄りかからせた宮原にショルダータックルをぶちかまして、大ダメージを与えるなどして攻め込んだ。

 その後も規格外のパワーを生かして攻める。宮原の強引な投げを体重で潰したかと思えば、スリーパーでスタミナを削るなど優位に進める。だが中盤、驚異的粘りを見せる宮原に腕を絡めとられ、スネークリミット(三角絞めからの腕十字固め)で捕獲される大ピンチを迎えた。これはなんとかロープへ逃げたものの、攻め疲れにダメージも加わり苦しい戦局となってしまった。

 ここからラ・マヒストラル、原爆固め、ブラックアウトとたたみかけられたが、トドメのシャットダウンスープレックスだけは回避。ここからレイも攻勢に出て一進一退となったが、最後はアイスバイン(アッパー式掌打)からBBQボムにつないで歓喜の3カウントを奪った。

 試合後、笑顔でトロフィーに抱きついたレイは「この俺、斉藤レイが優勝したぜ! フアーオ!」と叫ぶ。さらに「思えば今回のCC、開幕戦から3連敗だ。だが、俺は俺自身をずっと信じていた。それがこうして素晴らしい結果につながったことが最高にうれしいぜ。これは俺一人じゃできなかった。これまで一緒に信じ続けてくれたお客さん、ファンのみんな、礼を言うぜ」として歓声を浴びる。

 続けて、対戦した宮原を「今日の最高な試合を共にした宮原健斗にも礼が言いてえ。おれは今日勝ったくらいでアンタを超えたとは思っちゃいねえ。まだまだ『全日本プロレス、イコール、宮原健斗だ』と思っているやつもいるだろう。アンタは最高のレスラーだ」とたたえた。

 そして兄で3冠ヘビー級王者のジュンをリングに呼び「アンタの言った通り、シングルで結果を残してやったぜ。6・1仙台大会でこの俺の挑戦を受けてくれ!」と6月1日の宮城・仙台サンプラザホール大会での挑戦を直訴だ。もちろんジュンからも「いいだろう。その挑戦、受けてやるぜ。斉藤レイをDOOMしてやる」と快諾された。

 その後、ビールを手にしたレイは「キンキンに冷えてんじゃねえか! いただきます! 最高にうまいぜ! 試合直後の俺の熱い体にシャープでドライなテイストが、ビターな味わいも相まって最高にうまいぜ!」とグルメリポート。そして「最後に1つ言わせてくれ。この俺、斉藤レイはプロレスラーになって、よかった。この、全日本プロレスに入れて、よかった。俺は、この全日本プロレスをもっともっと、もっともっと、盛り上げていきてえ! だからお客さん、これからもよろしくお願いします!」と話すと最後に「全日本、DOOM!」と叫んだ。