中日は14日のヤクルト戦(バンテリン)に2―0で勝利し、借金を「2」に減らした。先発の涌井秀章投手(38)は6回無失点で2勝目をゲット。これで所属4球団全てで10勝以上(中日=10勝、西武=85勝、ロッテ=48勝、楽天=21勝)を記録したが「3年で10勝しかしていないのは少ないと思うので、これからもっともっと増やしていきたい」とさらなる勝ち星の量産に意欲を見せた。

 6月で39歳の誕生日を迎えるものの、そのタフネスぶりにはチーム内でも一目置かれている。昨オフの自主トレをともにした根尾も「地道な基礎練習が多いんですけど、それが一番きつい。体がボロボロになるまで走ったりトレーニングをしていてすごいというか。それが38歳、39歳になってもずっと一軍ローテーションで回れる秘訣なのかなっていうぐらい追い込みがすごいです。シーズン中も1人で自分を追い込んでいますが、体が痛いとか絶対に言わないんです」と尊敬のまなざしだ。

 涌井は寡黙で表情を変えないイメージもあるが、実はチームメートの誰からも慕われている。根尾は「涌井さんはあまりしゃべらなさそうな雰囲気はありますが、自分が先発する日でも普段と変わらず後輩に話しかけてくださります。すごく話しかけやすいというか本当に優しい先輩です」と明かす。

 さらに、この日の試合で先制打を放ち、涌井とお立ち台に上がった上林も「チームメートになって勝手に近づいていって、よくしてもらっている。自分以上に笑わないですもんね。自分より感情の出ない人なので、そういうところで気が合うか分からないですけど」と親しみを込めて涌井への思いを語った。

 昨年まで同僚だった小笠原(現ナショナルズ傘下3A)も「涌井さんは〝みんなの涌井さん〟みたいな感じなんです」と語っていたが、投手陣最年長にもかかわらず、自分をストイックに追い込む姿勢は後輩のお手本。移籍3年目の大ベテランは今やドラゴンズに欠かせない存在となっている。