女子プロレス「スターダム」のワールド王座を保持する〝闇に落ちた不死鳥〟上谷沙弥(28)が、11日の後楽園大会でシンデレラ・トーナメント覇者の玖麗さやか(24)を下しV4を達成した。4月27日の横浜大会で中野たむとの敗者引退マッチを乗り越えた王者だが、団体は主力選手の退団や欠場が相次ぎ揺れている。その頂に立つ上谷が今の胸中を激白した。
王者は2023年12月のデビュー戦で胸を貸した後輩でもある玖麗を迎え撃った。何度叩きのめしても食らいついてくる玖麗に苦戦する場面もあったが、最後は旋回式スタークラッシャーで3カウントを奪った。
試合後、取材に応じた上谷は「私もキャリア1年半くらいの時(21年3月)に日本武道館大会で林下詩美の持つ赤いベルト(ワールド王座)に挑戦した。挑戦表明した時、会場がしらけて怖くて、控室に戻った瞬間、大号泣したんだっけな。そんなことを思い出したよ」と遠くを見つめた。その上で「今日みたいに玖麗さやかっていう存在をこのリングで証明し続ければ、きっと周りは付いてくるはず。でも、クソシンデレラが私の対角に立つって決めたんなら、私は徹底的にアイツを蹴落とす」と言い放った。
タイトルマッチ前には、団体を震撼させる出来事も相次いだ。3月に白川未奈がAEWに、4月には団体のアイコンだった岩谷麻優がマリーゴールドに移籍。5月にはライバルの舞華も右ヒジの内側側副靭帯の再建手術のため長期欠場に入った。中野も引退し、主力選手を失った団体の先行きを不安視する声も多く上がった。
だが、この日の観衆は1503人(団体発表)の満員御礼。この集客に胸を張る王者は「危機的状況だなんて思わない。沙弥様が赤いベルトのチャンピオンだからスターダムも安泰だろ。客入りもそうだし、家族連れも増えて、女しもべも急増してる。メディアにも取り上げられて、今私が女子プロブームを巻き起こしてるじゃん? このまま誰も手の届かないところまで行ってやろうかな」とニヤリ。最後には「私に対抗するようなヤツが誰か出てきてほしいよね。今、沙弥様が独走しちゃってるからさ」と自信満々だ。闇に落ちた不死鳥が、団体の〝救世主〟になる。














