ノア18日のインテックス大阪大会で、GHCナショナル王座に挑む拳王(41)が王者・丸藤正道と〝公開討論〟さながらの論戦を繰り広げた。

 王座戦を2日後に控えた16日、都内での調印式と会見に出席した拳王は「インテックス大阪、必ず丸藤正道さんを倒してやる。そしてナショナル王座を戴冠した後には丸藤君…、いや丸藤副社長、約束したよな。副社長の座をかけてくれるって」と、試合に勝利した際にはサイバーファイトの副社長職を譲るように求める。さらに「拳王副社長がどう改革していくか、マニフェストを作ってきた!」となにやら文字の書かれたスケッチブックを取り出した。

 そこには「1 丸藤正道のSNS没収」「2 首都圏 月5大会以下(後楽園大会月1)」「3 ファンクラブ無料大会開催」のマニフェストだ。まず拳王は1つ目について「丸藤正道君は日本のプロレス界…、いや、世界のプロレス界のレジェンドだと思う。だが、この功績に泥を塗るようなSNSをしている。だから丸藤君を守り功績に泥を塗らないため、SNSを没収しようと思う。この試合が決まった時も、丸藤君はSNSでなんて言ったと思います? 〝攻め〟を履き違えて『負けた人のN―1出場権をなしにしよう』って言ったんだぞ。GHC戴冠者が出ないN―1なんて誰が見たいんだよ!」と声を荒げた。

 さらに2つ目について「やっている側はいいかもしれないけどね、応援してくれているファンのクソヤローどもはどう思う? 関東に住すんでいたら全部に行きたいのが当然。だけどお金が追いつかないと思うよ。それに一番の演出は超満員のお客さんだと思う」と力説。そしてファンクラブのサービス拡大のために無料大会を行うとした。

 これに丸藤は「SNS、これはいいよ」と飲み込む。しかし「2の意見は分かるんですが、それならばファンの分母を増やしましょうよ。限られたファンじゃなくて、どんどんファンを増やす方向にもっていった方がみんな幸せになるんじゃないでしょうか」と反論だ。これに拳王から「その意見も素晴らしいと思う。だが超満員じゃないで見る試合と、超満員で見る試合、どちらが今後リピートしたいと思いますか」と応じられると、丸藤は「だから超満員じゃない大会を減らさなくちゃいけない。そして会社を成り立たせるには必要」と演説。その後「だけど今の副社長。超満員と少しすいているのどっちが…」(拳王)、「もちろん満員です。ただそのようになるために…」(丸藤)と討論を繰り広げる。なお無料大会については「これいいんじゃないですか!」(丸藤)と納得された。

 だが、実際に試合の勝敗に「副社長職」をかけることなどできるのか。そんな疑問について〝今の副社長〟こと丸藤からは「昨日役員会が行われたので、今回の話をしたんですけども、副社長には社長の承認があればなれるそうです。ただ取締役は株主総会の承認が必要なので難しいそうです。副社長になれる可能性はあるけど、取締役副社長は難しいかもしれない」との説明。これに〝ミスターめんどくさい〟こと拳王は「じゃあ副社長はなれるんだね? まずはそれでいいよ。小さな一歩を進めましょう。社長、丸藤君を倒したら、拳王を副社長にお願いします」とカメラ越しに嘆願した。

 前代未聞の副社長争奪戦はどうなるのか。拳王が勝った場合、取締役と副社長職が分離することになるのか。その行方に注目だ。